今日もランクル日和

40代からはじめる素敵なランクル生活

ランクルの運転席が寝過ぎ問題

理解に苦しむ設計

私の中でランクル70は、ほとんど欠点のない理想に一番近いクルマ。しかし完璧なモノなんて存在しない。やはり気になる部分はあるのだ。

ランクル70の七不思議(7つはないけど)のひとつ。運転席が寝過ぎて起こせない。これ本当に謎の設計なのである。

運転席の初期設定

私は日本人平均よりも身長が高く細めだ。今や国民服であるユニクロのシャツを着たらつんつるてんになるくらい腕が長い。だから平均的な体型ではないと理解している。

しかし運転席の背面角度は寝過ぎていて、下半身に合わせて座席の位置を調整すると、ハンドルが遠すぎて、ストレートアームになり回しにくい。逆に上半身に合わせて座席を調整すると、足元が窮屈で操作がしずらい。腕が平均よりも長めの私がこうなのだから、多くの人がポジションが合わせられないと思うのだ。

ランクル70は、1984年から販売され、私のランクルは2000年製である。不満の声が多ければ、設計変更されるはずなのだが、そうはなってない。もしかしたら最終型と再販型のみの設計なのかもしれないけど、わざわざこんな変更してもコストダウンにもならないだろう。やっぱり謎だ。せめてあと1ノッチ起こすことができればいいのになあ。

ネット上の意見

ネット上の書き込みや記事などを検索してみると、同じことを感じている人がいる。どうやら定番の話題になっているようだけど、多くの方々はあまり気にならないのかな。クロカンする人やカスタムする人は、レカロなどのシートに交換するから関係ない話のようだ。

やはりレカロに交換するしかないのか。確かに長時間乗るときはレカロが良い。しかし見た目は純正シートのほうがカッコいいのだ。それに今はお金がない。

さあどうしようか。

対策を考える

ネット上では、シートレール後ろの固定ボルトにスペーサーをかませて、全体的に座席を前に傾ける方法が紹介されていた。私もこの方法しか思いつかなかった。本当はシートのヒンジ部分を加工して1ノッチ追加できれば良いけど、シートを変に加工して強度が不足するのが怖い。手間と安全性を考えるとスペーサーだろう。

購入したもの

シートレールの純正ボルトはM10ピッチ1.25のフランジ付き細目ボルトだ。強度は不明だけど、おそらく高強度ボルトを使っていると推測する。今はピッチ1.25の細目ボルトもホームセンターで安く売ってるけど、一応安心感のある高強度ボルト(SCM435)を使用した。純正の長さは25mm。スペーサーは15mm厚を入れるので、長さは40mmとした。

フランジ付きボルトが良かったけど、黒色のボルトがなかったので、上記のボルトを選択した。ワッシャーを入れて使用する。

 ワッシャーは、ボルトの座面として使う。またスペーサーの調整用にする。

 アルミカラーをスペーサーとして使用する。ワッシャーで微調整するので厚さ10mmを選択した。目立たないようにブラックアルマイト仕上げ。

スペーサーを組み立てる

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アルミカラーに両端部に両面テープを貼り、ワッシャーを貼り付ける。アルミも圧縮強度はあるので、わざわざこんな細工をしなくても必要な厚さのスペーサーを使えば良いけど、アルミカラー径が細かったので、少しでも面圧が下がればと思ったのだ。

ワッシャーは厚さ2.3mmなので、10+2.3+2.3=14.6mm 両面テープの厚さがあるので、約15mmとなる。最終的にはもう1枚ワッシャーを追加して、約17.3mmとして使用している。

運転席の改善

シートレールにスペーサーをかませる

純正のシートレール固定ボルトにはネジロックが塗布されているので、外すときはかなりの力が必要だ。しっかりとした工具(ボックスレンチなど)を使用する。

スペーサーが低ければ、後ろのボルトを外すだけで良いが、15mm以上のスペーサーを入れるならすべてのボルトを外す必要がある。

まずはスペーサーを入れて後ろのボルトから固定する。最初からレンチで締めるのではなく、指で締められるところ回してレンチで締める。1箇所を最後まで締めずにすべてのボルトを差し込んで仮締めして。本締めしていく。

最終セッティング(スペーサー厚さ決定)が終わったら、ネジ部にネジロック塗ることを推奨。私は両面テープを使ってしまったので、このテープが潰れてネジが緩む。テープが馴染むまで増し締めをして最終的にはネジロックするつもりだ。

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ドライビングポジションの変化

スペーサ厚さ15mmだと、なんとなく微妙に足らない気がしたので。ワッシャーを1枚追加した。元々ボルト長さには余裕があるが、これ以上スペーサーを厚くするならばボルトも長くしたほうが良いだろう。

スペーサーの厚さ約17.3mmで、おおよそ1ノッチくらい運転席全体が前傾する。それに伴い座面も前傾するのだが、元々座面も前が上がり気味で太腿に当たっていたので丁度よい角度になった。

運転席背面の角度はまともになった。当たり前のことなんだけど、運転席に背中をつけたままハンドルを回すことができる。しばらくこのセッティングで様子を見て、ダメならレカロかなあ。