重要なシミュレーション
子供が小さいと中々自分の時間が取れない。今、自由に使えるのは仕事が終わった後の夜中だけ。細々とした作業なら可能だが、本格的な分解を伴う作業は不可能なのです。
この日曜日の午前中は、久々に自分の時間が取れそうでした。ただし午後からは予定が入っているので、必ず作業を終わらせる必要があります。できる作業内容を考えて、前からやりたかったフロント周りのフレームの錆取り・塗装をすることにした。
若い頃は、時間が無限にあるように感じた。実際、機械いじりなど自分の好きなことに全ての時間を投入することができた。しかし今は違うので、時間シミュレーションと準備が非常に重要になる。ランクルは使えないと困るので、作業途中で止めておくことも不可能なのです。
アパートの駐車場で塗装することはできないので、実家に帰ります。その往復時間、
実家での準備・片付け時間も考慮しなくてはなりません。それらを差し引くと実質の作業時間は3~4時間程。今回は塗装なので乾燥時間も必要です。
フォグランプ・ステーの取り外し、バンパーの取り外し、バンパーステーの分解、小物の分解、錆取り、脱脂、防錆塗装、シャーシブラック塗装、バンパー取り付け、小物取り付け。
多分このくらいの作業くらいが限界だと想定。時間の余裕があれば、フォグランプ分解、ケース塗装までしたいけど。
必要なモノは、工具一式(クルマに常時積載)、ワイヤーカップブラシ(実家にあるグラインダーにつけて使用)、ワイヤーブラシ、パーツクリーナー、ウエス、エポローバル(防錆塗装)、刷毛、シャーシブラックスプレー、マスキングテープ、新聞
くらいかな。
実際に行う作業を脳内で行い、時間と必要なモノを考えるのです。これを事前に何度かします。まあそれでも忘れ物や想定外のことが起きるのですけどね。
作業開始
さて、前置きが長くなりました。しかし段取り八分といい、準備が完璧ならあとは落ちついてタイムスケジュール通りに作業するだけです。
私のランクルは走行距離18万km以上ですが、あまり錆もなく下回りの状態は良いほうだと思う。前オーナーが大事に乗っていたことと、車検毎に下回りをシャーシブラック塗装していたからです。ただし車検では前と後ろ周りの塗装はしてくれない。バンパーの取り外し手間がかかるので面倒くさいのでしょう。
だから私のランクルはバンパー内側だけが、オリジナルそのままの塗装。白茶けて塗装が薄い部分には錆が発生している。パワステパイプも錆びていて見た目も悪い。
今回の作業は時間がタイトなので、あまり写真がない。まあいつも忘れがちですけどね(笑)
フォグランプの固定ネジがメッチャ固くて最初からつまずく。案の定こんな状態。
他のバラした状態の写真はない。
全部バラしたら、ワイヤーカップブラシをつけたグラインダーで錆取り、グラインダーが入らないところは、ワイヤーブラシで手磨き。
バンパーの裏も、グラインダーで錆取り。
写真はないけど、バンパーステー、その他小さい部品・取り付けボルトも錆取りする。
錆取りが終わったら、塗装する部分は全てパーツクリーナーで脱脂する。
ボディーをマスキングして、錆を取った金属露出面にエポローバルを塗布する。
その筋では有名な防錆塗料。はじめて使うけど、亜鉛の沈殿が凄すぎ・・・撹拌ヘラで混ぜるが、完全分離して沈殿物が固い固い。中々混ざらなくて苦労した。
粘度が高く乾燥も早いので、刷毛塗りするのも難しい。塗膜を厚くして亜鉛付着量を増やすためなのかな。とにかく刷毛塗で平滑な面にするのは無理なので、そういうテクスチャーだと諦める。どうせ見えにくい部分だし錆びないほうが大事なのです。
バンパー裏はこんな感じ。なんとも味のある仕上がりになった(笑)
エポローバルが乾いたら、シャーシブラックをスプレー塗布する。
本来なら、エポローバルを塗った後に他社塗料を施す場合は、24時間以上開ける必要があるが、今回はそんな時間はないので無視する。もちろん自己責任です。
やばい。もうこんな時間。
急いでバンパー・その他小物を取り付ける。
どうっすか?
パンパーとボディーの間から見えるモノが黒々と鈍く光っております。
うほほほ。満足満足。
よく見るとアラは見えるけど、そのうちこんな些細なことは気にならなくなるのです。
バンパーの裏は、シャーシブラックを塗らずにエポローバル2回塗りのままです。
メッキバンパーの裏面はオリジナルもグレーなので違和感はない。
想定通り、フォグランプまで手を入れる時間がありませんでした。しばらくはフォグランプ無しです。ノーマルもシンプルでカッコいいね。しかしずっとフォグ付きでしたので少々寂しい。
誰にも気づかれない整備だけど、満足度は非常に高い。
次はリア周りですが、フロントよりも時間のかかる作業なので、いつになることやら。正月休みになんとか実行したいところです。