前回の続き
【警告】
以下の記事を読んでハザード増設するのは構いませんが、怪我や事故には充分気をつけて作業してください。またこの記事を読んで製作されたモノについて私は一切の責任を負いません。自己責任での作業をお願いいたします。
ハザードスイッチの取付け
準備
電装品をいじるときの基本。バッテリーからマイナスターミナルを外します。ランクル76は並列で2個つながっているので、両方のマイナスターミナルを外します。マイナスターミナルが端子に触れると火花が飛ぶので、当たらないように養生しておきます。
メーター周り分解
メーターフードは赤・緑矢印のプラスネジを外します。
わかりにくいですが奥のほうのネジだけ外します。手前のネジは外す必要はありません。
緑矢印のネジ2本だけは長いので組み立てのときには注意です。
ネジが全て外れたらメーターフードが外れますが、メータフード奥に2ヶ所スナップがありますので、上に引張って外します。外れにくいなら樹脂製の傷のつかないヘラなどを隙間に入れて浮き上がらせます。
メーターフードには4駆スイッチとドアミラー調整スイッチがつながっているので、コネクターを外します。これでメーターフードが完全に外れます。邪魔にならないところで養生しておきます。
メーターユニットは、赤矢印4ヶ所のボルトで固定されてます。矢印以外のネジは透明スクリーンの固定ネジなので外す必要はありません。
メーターユニットの裏側は、白・青・茶3つの大きなコネクターが刺さっているので、全て外します。これでメーターユニットが外れます。精密機械なので邪魔にならない場所で養生しておきます。
全て外れたところです。
私の車両にはキーレス・オーディオ・その他後付ユニット配線がありますが、メーターユニット裏側には少しだけ空いた空間があります。ここにリレーを設置します。
実際の配線接続作業は、上記写真のハンドルコラム下のコネクターです。(赤で囲んだコネクター)
わかりやすくコラムカバーを外していますが、実際にはコラムカバーは外す必要はありません。
ただしコネクター下の空調ダクトは邪魔になるので外します。
給油口レバー固定ボルトに空調ダクトのステーが共締めされているので、ボルトを2本とも外します。
空調ダクトの両端は差し込まれているだけなので、少し動かすと外れます。結構汚れているしスポンジも劣化しているので、この機会に分解・洗浄、スポンジの交換をしておきます。
配線接続
これで接続作業するコネクターにアクセスできます。外れ止めを押しながらコネクターを引っ張ると外れます。
ビニールカバーを外します。
2極リレーの配線(1・3・4・5・6番)の配線を青矢印の穴を通して、下のに通していきます。該当のコネクターに続く太い配線があるので、それに沿わしてクラッチやブレーキリンケージなどの可動部分にあたらないように気をつけます。
コネクターを付けたまま接続することもできますが、配線が短くやりにくいのでコネクターから端子を外します。
真ん中のグレー部分がロックなので、赤矢印のレバーを押し込みながらグレーの部品を持ち上げます。配線も干渉するので外側に広げます。これは少しコツがいります。レバーを押し込めるような精密マイナスドライバーなどの細い棒(板)が必要になります。
グレーの端子押さえが外れました。
接続作業をする配線の爪(赤矢印)を精密マイナスドライバーなどで押し上げたまま配線を引っ張ると外れます。
外すのは、1番(黄緑/黒)、3番(緑/白)、7番(緑/赤)、8番(緑/黄)、9番(緑/黒)ですが、全て外してしまうと分からなくなり間違えやすいので、1つコネクターから外す→配線接続→コネクターに戻すを繰り返します。
今回は、7番(緑/赤)だけは配線カットします。勇気が入りますがエイヤ!っと真ん中あたりで切断します。
私はスプライスで接続する派なので、配線をねじってつなぎます。
スプライスを電工ペンチでカシメて、梨地テープで絶縁します。
コネクター端子が付いた側にリレー番号1(薄緑)を結線
本体側にリレー番号5(緑)を結線します。
確実な接続を求めるならハンダ付けが良いです。面倒くさいならエレクロトロタップでも良いのですが、コネクター周りにあまりスペースがないので上手く収まらないかもしれません。
7番以外は、分断せずに接続なので、ワイヤーストリッパーを使えば簡単です。
接続する配線を絡めてスプライスをカシメて梨地テープ絶縁します。
すべての結線が終わったところです。
先に外したグレーの端子押さえを元に戻します。
ビニールカバーを被せて、梨地テープで固定します。
コネクターを元通りに差し込みます。
結線した配線をまとめて、本体側の太い配線に結束バンドで固定します。
リレー番号8とハザードスイッチ照明のアースは、運転席右下ヒューズボックス近くにあるアースポイントに接続しています。アースはどこでも取れますが自分が分かりやすいところに集約しているだけです。
一番近いイルミ配線は、エアコン照明(赤矢印)の緑か、その上の大きなコネクター(青矢印)の緑の配線です。
オーディオ裏にもつながっているので、この機会にイルミ配線を分岐しておくと良いかもしれません。私はオーディオを外すのが面倒くさかったので、エアコン照明から強引に分岐接続しました。ワイヤーストリッパーは入らないのでニッパーで少しずつ被覆を剥きました。少し難しいです。
リレーケースに強力両面テープを付けて上記写真の位置に固定します。
【20210518追記】リレー位置変更しました。
不要になったドアミラー調整スイッチコネクターは絶縁して奥に突っ込んでおきます。
これで配線接続作業は終わりです。
試運転
仮にハザードスイッチのコネクターを差し込んで、バッテリーターミナルをつないで、試運転します。
増設ハザードを押す。ハザード点滅確認。スイッチ戻す。
既設ハザードを押す。ハザード点滅確認。スイッチ戻す。
ウインカーレバーを倒す。ウインカー点滅確認。レバー戻す。(左右とも)
確認して問題なく作動していれば、バッテリターミナルを外します。
ハザードスイッチのコネクターを外します。
メーター周り組み立て
コラム下の空調ダクト
メーターユニット
メーターフード
をバラす手順の逆に組み付けます。
最後にハザードスイッチのコネクターを差し込んで、メーターフードの穴にバチンと固定して、バッテリターミナルをつないだら完成です。
思う存分押してニヤニヤしましょう。
うーん。カッコいい!
一目で場所も分かるし、スイッチが出っ張っているので手探りでも押しやすいです。全て思惑通り・・・ニヤリ。
中古スイッチで照明電球が切れていたのでLEDに交換。横から照らして赤いプラスチックを透過させるのであまり明るくはない。純正電球のほうが明るいのかもしれない。
まとめ
ともあれ、ずーーーーっと欲しかったハザードボタンが付きました。大満足であります。新しくハザードボタンが付くと無駄に押したくなるのが難点です。子供が助手席に乗ると新しく付いた目立つボタンが押したくて仕方ない様子。わははは。運転中、無意味にハザード点滅させると迷惑なので自重しなければなりません。
続編あります