今日もランクル日和

40代からはじめる素敵なランクル生活

読書が好き


しばらくランクルの記事ばかりだったので、たまには違う話。

私は読書が好きだ。
2週間に1度、図書館で本を借りるのが楽しみである。

本当に気に入った本や、手元に置いておきたい資料、図書館に無い本は、購入するが、一番困るのは置き場所なのだ。メインの本棚は2本あるが、ほぼ満席。本棚を追加する場所もないし、なるべく本を増やさないようにしている。

その点、図書館の本は気軽で良い。中をほとんど見ずにタイトル借りすることもできるし、自分の知らないジャンルの本にも挑戦しやすい。期限内ですべて読めなくても構わない。数ページだけ読んで返却することもよくあることだ。逆にもう一度読みたくなって同じ本を借りることもある。とにかく懐が傷まないからなんでもありだ。

所有している本を圧縮するために、電子化も考えたこともある。まあスマホもタブレットも所有してないけどさ。結局、アナログな紙の感触や読みやすさが捨てられないんだよね。図書館に通ってるのもアナログな良さが手放せないからだ。本を検索するのはコンピューターが便利だけど、自分の知らない本に気づくのは図書館や書店を徘徊するときが多い。


最近ハマってるのは、自称辺境作家・高野秀行氏の本。
クレイジージャーニーにも出演していたので、ご存知の方も多いだろう。

最初に読んで、夢中になった本がこれ。

ハードカバー版は、592ページとかなりのボリュームだけど、続きが気になって苦もなくサクサク読めてしまう。続編であるこの本も読みたくて仕方なくなるはずだ。

恋するソマリア

恋するソマリア

 

 少し脱線するけど、私はグーグルマップ徘徊も好きだ。ビビリで語学力もないので、色んな国を一瞬で旅した気分になれるストリートビューに陶酔してしまう。気になった国があれば、これまたグーグル検索で調べる。旅行記ブログや多くの写真などを見て妄想するのである。

ソマリアの外務省危険スポット情報を見ると、全域が危険レベル4で真っ赤である。世間知らず私でもソマリアは内戦や拉致で危険な地域ということは知っていた。こんなところに行く手段も想像つかない。もちろん調べればある程度分かるのだろう。しかし情報収集力・コネ・語学力・運・行動力・経験値など多くの能力がないと、未知の危険な地域を旅することなんてできない。

高野氏がこの本を出版してからは、ソマリランド(旧ソマリアの中でも比較的治安の良い国家)へ観光に行く人もでてきたが、それまでは外国人がほとんど踏み入れることもなく、外部に情報もなかったようだ。凡人はそこに行くという発想にはならない。いや、すごく見てみたいけど恐ろしくて行動できない。

今ではストリートビューが少し見られるようになっている。ちなみにグーグルーカーはランクル70(一部写っている)である。ランクルの正しい使い方だ。

私は海外に行ったことがほとんどないので、アフリカのことも中学校レベルの知識しかないが、ソマリアの知識だけ増えてしまった。もちろんこの本を読んで、ソマリアの空気を知ることも、ソマリ語を聞くことも、ソマリ料理やカート(覚醒植物)の味を知ることもできない。でも高野氏と同じ体験をした気になれるのだ。未知で危険な国であるほど魅力が増すのだ。


読書は本当に楽しい。
情報を集めたり、実際に行動したり、まとめて考察したり、自分の力で手に入れるのは大変で難しいことを、簡単に疑似体験することができる。いまさら私が読書の魅力を語る気はないけど、私は読書に求めるのはその疑似体験である。

世の中の本すべてを読むことなんてできない。ということは残りの人生を読書だけで過ごすことも可能だろう。もちろん現実的に実行するわけにはいかないけど、許されるならそれでも良いと思えるのだ。

これからどんな世界を見せてくれるのか、新たな本の出会いに期待している。