今日もランクル日和

40代からはじめる素敵なランクル生活

ランクルを手に入れる【後編】

landcruiser76.hatenablog.com

【中編】の続き。

運命のランクルとの出会い

決心してから数年間は、中古車情報は見ていたけど、基本お金を貯めることだけ。現実的な金額になってから本格的に探し始めた。2018年になった頃である。相場と車両は見続けていたので、年々上がる価格に焦りを感じていた。1~2ヶ月に1台くらい購入しても良いと思う車両が出るので、お店に問い合わせることを繰り返す。それでもビビっと感じる車両はない。なんというかボヤっとしていて決め手に欠けるのだ。

良いランクルを見つけたけど・・

そんな中、某有名店にこれだ!と思う車両が入庫する。私の条件は満たしているしなにしろ写真で見る限りキレイだ。下回りも問題なさそう。すぐにメール連絡した。まだ購入もしてないのに返事を待つ間ドキドキした。やはりビビっと感じるものがないとダメだよなあ。しかし返事は、「すでに先客がいる、現車確認を済ませローン審査待ち」とのこと。ああ・・・マジですか。クルマなんてお金を払えば買えると思っていた私が甘かった。自分が欲しいモノは他人も欲しいのである。すごい競争率だ。

その後も、何度も車両チェックと問い合わせを繰り返したが、一見すごくキレイだと思っても詳細写真を見せてもらったら下回りが腐食していたり。整備履歴が全く残っていなかったり。部品が欠品とか社外品に交換されていたり・・・直感的にビビっとこない車両ばかり。実物を見る機会も何度かあったけど、ネット写真と実物は大きく異なる雰囲気で、くたびれた車両ばかりだった。

こりゃ素人がネット中古車情報だけで探していても、良い車両に出会う確率はかなり低いよなあ。どうにか業者オークションに参加できればとも思うが、百戦錬磨のプロには敵わない気がする。

プロにお願いする

結局、買えなかったランクルを販売していた、某有名店に条件を伝えて探してもらうことにした。探してもらっている間も平行して、ネット情報を見ていたけど、相変わらずビビッとくる車両は出てこない。

そうして4ヶ月が経過した頃に、条件にあう車両が入庫すると連絡があった。まだ現物も見ていないし、ただのテキストデータに過ぎないけど、そうとう嬉しかった。ああ、ついにチャンスが巡ってきたのだ。早速現地に見に行くことにした。舞い上がってはならぬと、自分でチェックリストを作成した。冷静に各部を判断するためだ。

なるほど。業者オークションや買い取り車両の良いモノを指名客に売るのだろう。だから中古車情報に掲載されるのは、言い方が悪いけど残りモノだ。滅多に良い車両が出てこない訳だ。これは私の想像に過ぎないけど、あながち間違っていないと思う。

そしてついにご対面。

はじめまして

お店の数十メートル手前からランクルが見えた。該当車輌だとすぐに分かった。今まで見たランクルの中で一番キレイな車両だったのだ。これから細部は見るつもりだけど、おそらく私はこれを買うんだろうなあと思ってしまった。

お店まで長い道のりだったので、ここまで来たのだからというバイアスもかかっていたのかもしれない。しかし結果として私はこのランクルを購入することにしたのだ。もちろん細部までチェックをして、気になるところは交換・修理をお願いした。肝心な価格は予算オーバーで、買い逃した車両よりもずいぶん高かった。かなり無理をした。でもこのチャンスを逃すと当分出会いは無いと感じたのだ。

あまりこだわってなかったけど、1オーナーでご年配の方らしい。勝手な想像だけど、体力的なことがあってランクルを降りられたのかな。知らない人だけど、なんとなく受け継いだ感じがして良いストーリーだった。

出会いって、あれこれ理屈で考えることではなくて直感力なんだと思う。その直感力は、これまでに見てきたランクルデータの蓄積でもあるけど、それだけではない第六感を皆持っている。それを信じられるかどうかだと思う。

ついにランクル納車

その日は、ワクワクして早く目覚めた。まるでクリスマスの子供のようで可笑しい。しかし納車は意外にも冷静だった。姿を見るのは2回目だったからであろう。入金して名義が移った段階で私のランクルになっていたのだ。

実はランクルをまともに走らせるのは、この日が初めてだったのでかなり緊張した。操作は大丈夫だろうけど、ネット上に多く書かれていた、うるさい・遅い・乗り心地悪いというネガティブな情報。ガッカリしたらどうしよう・・・なんて思っていたがそれは杞憂だった。確かにその通りだったけど、仕事で2tトラックを乗っていた私には問題無いレベルだ。ディーゼルエンジンの音が懐かしい。

すぐさま近くの神社で安全祈願をして頂いた。いつもは信心が足りないのに、こういうときだけは神にすがってしまうのだ。万が一、事故してしまったときに後悔したくないから、できるだけのことをやるだけである。

ともあれ、こうしてランクルを手にして今に至る。

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