今日もランクル日和

40代からはじめる素敵なランクル生活

コツコツとレストア

レストアとは

“製造時期から年数がある程度経ったビンテージモデルなどを復活、
あるいは「保存」する事を目的に修復や復元する事” Wikipediaより引用

レストア - Wikipedia

レストアと書くと大層な作業をイメージするが、私のクルマはランクル1台しかないので、全てバラして組み立てると日常の足が無くなり困るのだ。もちろんそれに伴う時間も技術も持ち合わせていない。

サラリーマンの休日の日中は貴重である。家族サービスを優先することも多々あるが、なにしろ青空ガレージには太陽の照明しかない。時間のかかる作業をするときには、事前に細かい計画を立てて効率的に時間を使う。

40過ぎのオジサンが自由に使える時間は、家族が寝静まった夜中である。夜の青空ガレージは薄暗く、街灯と車内照明だけでまともな作業はできない。大きな音を立てることもできない。だから部品を自宅室内に持ち込んで作業するのである。当然大きな部品、取り外しに時間がかかる部品は無理だ。それに夜中にクルマの部品をゴソゴソと外すので隣人に怪しまれないように気をつける必要がある(笑)

どこから手を付けるか

私のランクルは幸いにも錆の発生はほとんどなく金属部品はまだ大丈夫だ。しかし樹脂パーツは色褪せて劣化している。ゴム部品もヒビ割れ、破損しているところもある。細部を見るほど気になるところが出てくるので、見て見ぬ振りしたくなる。

まずは簡単に取り外すことができて、意外に目立つテールランプから始めた。

テールランプを磨く

ランクルのテールランプは、タッピングビス3本で固定されているだけなので簡単に取り外すことができる。写真を取り忘れたが、取り外したボディの凹部には、19年分の汚れが蓄積されていたのでキレイに拭き取った。普段は見えない部分だけど、こういう機会に掃除しておくと気持ちいいのだ。

テールランプの現状

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写真が下手なので分かりにくいが、全体に小傷があり艶がない。特に赤い部分の劣化が激しい。赤は一番ダメージを受けやすい色なのだ。黒のプラスチックベースは色褪せ、ワックスかすがこびり付いている。本当はレンズ部とベース部も分解して、レンズの内側も洗浄したかったけど、どうしても外れなかった。破損すると痛手なのでやめたけどおそらく何かで接着されてるのだろう。

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拡大写真を見るとよく分かるのだが、特に黒いベース部分の劣化が目立つのだ。車両に取り付けたままだと隅々まで洗浄・研磨がしづらいので、やはり分解したほうが具合が良い。

ひたすら研磨

研磨する前に、研磨面の砂ホコリやゴミを除去する。レンズとベースが分解できれば、まるごと中性洗剤で水洗いできるのだが、分解できないので水を固く絞った雑巾で全体を拭いた後、プラスチックを侵さないパーツクリーナーでざっと汚れを落とす。

私は、サンエーパールという研磨剤を愛用している。

主に時計のプラスチック風防(文字盤を保護してる透明な部品)を磨くための研磨材。ちなみにガラスには使えない。あくまでプラスチック・金属用研磨剤である。28gで1000円と少々高価な感じがするけど、個人で手磨きするなら、当分使い切れない量だ。曇りやすいプラスチックのヘッドライトなど、色んなところで使えるので1つあっても損ではないだろう。

それなりに粒度が細かく、研磨力が強すぎないところが良いのだ。そのかわり大きな傷は消せないので、大きな傷を消す場合は下処理が必要である。クルマの部品なら時計のように近距離で見ることはないので、大雑把で良いと思う。多少目立つ傷があっても全体に艶が出れば、あまり気にならなくなるのだ。まあ私の主観だが。

この手の研磨剤(コンパウンド)は付け過ぎてはいけない。薄っすらと付着するくらいのほうが研磨力が高い。厚塗りしても拭き取りに疲れて、無駄に消費するだけだ。時間が経つと乾いてくるので、研磨する面積は大きくても10cm×10cm程度づつ行う。使い古したTシャツを切り刻んだウエスを使って、すこしずつ地道に磨くのである。

このサンエーパールは、研磨力が強すぎないので、艶消しのプラスチック部品にも使える。だだし素材によるので、初見は目立たない部分で確認してから。当然、同じ部分をずっと研磨し続けると艶が出てしまうので注意。今回のテールランプの黒プラスチックベースは、軽めに研磨すると取れにくいワックスかすが落ちて、色褪せた表面が一皮むけて黒さが増す。しかも艶はあまり変わらない絶妙な具合。

研磨結果

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赤い部分はどうも内側が曇っているようで、新品のように戻らなかったが、表面は艶々である。分かりにくい写真で申し訳ない・・・

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黒いプラスチック部品が、真っ黒だと全体が引き締まる。テールランプ単体で見ると大したことないけど、部品の一つ一つの美しさがクルマ全体の美しさに関係するのだ。私は神経質にこのコンディションを維持しようとは思わないが、あまり手間もかからないし最初くらいはキレイにしたかったのだ。

いざ装着

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やはりテールランプがキレイだとパリっとするなあ。新品に交換すれば手間もかからないけど、1個10000円くらいする部品だから、よほど損傷がない限り買えないのだ。いやまず状態のよい中古を探すかなあ(笑)