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ヤフオクを語る

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ヤフオク参加歴

確か2004~2005年くらいからYahoo!オークション(ヤフオク)を始めたので、約15年間参加している。基本的に利益追求した売買ではなく、自分が欲しいモノを買い、不用品を売っているだけなので、取引数は大したことない。それでも600弱の評価はある。途中ブランクはあるけど平均すると年間取引40、月間取引3~4個。まあ普通だと思う。

ヤフオクは画期なシステムだった

ヤフオクが始まったのは1999年。Windows98という名作OSが発売された頃だ。インターネット上では個人がHPを立ち上げていた。テキストサイトが流行ったのもこの頃だ。まだブログというシステムはない。HPを作成するソフトはあったけど、HTMLを手打ちする猛者もいた。私にはそんな技術も文才もないのでROM専だったけど。

2CHが始まったのもこの頃。ああ私は黎明期からずっと見続けているのか。結局、人が書くテキストが一番好きなのだ。世の中にはすごい人や面白い人がたくさんいる。

・・・懐かしすぎて脱線してしまった。

それまでの個人売買は、雑誌の投稿欄にハガキで送って掲載してもらい、電話や手紙で売買取引をしていたのだ。私も何度か利用したことがあるが、時間も手間もかかる
方法だ。コミュニケーション能力も必要である。

初めてヤフオクを知ったときは衝撃だったなあ。アナログな作業やアポイント取ることなどが全てPC内でできてしまうのだ。もちろん写真撮影や商品の梱包などは自分でしなければならないけど、取引にかかる時間が大幅に短縮された。

初めて出品したときも興奮した。不要だと思ったモノの価格がどんどん上がっていく。雑誌などの投稿欄ではありえないシステムなのだ。もちろんインターネット以外のオークションは昔からあったけど、売買業者ではない庶民には縁のないシステムだろう。

雑誌の投稿欄と違い、PCを通じてより多くの人に売りたいモノを見せることができる。インターネットの世界では、人が時間と場所の壁を超えて集まることできるのである。

ヤフオクのシステムも少しづつ変化していく

ごく黎明期は無料だったけど、私が始めた頃には「出品システム利用料(10円)「落札システム利用料(5%)」が徴収された。さらに新規アカウントを作成するには、配達郵便記録をつかい住所確認することが必要だった。面倒くさいけど悪人をシャットアウトする効果はあったと思う。いまはザルだからやりたい放題だよね。

当初は、落札した相手と取引するのは、電子メールを使っていた。だから人によって
文章が違い個性も出る。色んなテンプレートもあった。PCを使っているけど、かつての個人売買と同じで、人の顔が見えたのである。手渡し条件以外では対面することはないけど、気遣いと温かい人の交流があった。逆に酷いヤツも分かりやすかった。

ヤフオクの歴史は効率化の繰り返し

電子メールが廃止され取引ナビになった。閉鎖された電子メールからオープンな場所で取引することにより、直接取り引きによる詐欺を抑制することができる。しかし昔のような人の繋がりは希釈されていく。ボタンをクリックするだけで取引が終わってしまうが古参のヤフオク使いは少々寂しい・・・なんてね。人間はすぐに楽なことに慣れちゃうのだ。いまさら電子メールは使えないよな。公に履歴も残らないし。

取引自体には不要だけど、いまでも取引ナビに挨拶とお礼は書いている。

ヤフオクを利用すること

システムのセキュリティレベルを上げることで、オークションのクオリティも上がり悪用する人も減るだろう。しかしハードルが上げれば参加者も出品数も減る。YAHOOは慈善事業ではないので、どこかで利益を出さないと継続できない。

現在のヤフオクは、徹底的にシステムを効率化し、誰にでも分かりやすくして参加者を増やしてきた。それに伴い出品数も増えている。個人売買で利用する人よりも業者の数が多く、個人でも転売目的で利用する人が多い印象である。

詐欺や偽物販売、転売などをする輩が、何も知らずに気軽に始める素人を虎視眈々と狙っているのだ。

ヤフオクの心構え

ヤフオクは、何も考えなくても確実に本物の商品が手に入る正規販売店とは違う。騙される可能性や、モノの価値判断を見誤るというリスクがあるシステムなのだ。

私が参加するカテゴリーは、時計やクルマが多い。

時計はいまだに偽物が氾濫している、YAHOOに取り締まる気はない。単価の高い商品を大量に売って目立つと当局も動き出し、YAHOOもさすがにID停止などの処分はするけど、多くの偽物は放置である。まあ偽物でも売れたらYAHOOに手数料が入るからね。持ちつ持たれつなのだろう。最近の偽物はかなり精巧なので、狙っている時計の情報は集めて置いたほうがいい。自信がないなら正規販売店で購入するべきだ。

中古品を買うには多少の目利きが必要になる。少なくとももその商品のことは知らないといけない。これもずいぶんと酷いモノが多い。もちろん落札者が納得していれば
何も言うことはない。しかしガラクタを相場以上の価格で売れるように工作している出品を見ると、なんとも言えない気持ちになる。これも勉強代なのかな。昔から騙す人はいたけど、最近はさらに増えたように思える。

少しの手間を惜しむ人はヤフオクを利用しないほうがいい。ヤフオクで売ってる純正部品は定価よりも高い(釣り上がって高くなる)。普通にディーラーなどで注文すれば、新品が確実に手に入るのだ。新品部品の単価を調べる手間を惜しんで、ヤフオクは安いという先入観だけで落札しちゃうのは、もったいない使い方だと思う。どうしてもヤフオクから買いたいという特殊な理由がない限り。

少しだけ勉強してヤフオクを楽しもう

ネガティブなことばかり書いてきたが、オークションは楽しいのである。落札できるかできないかの瀬戸際を攻めるのはドキドキする。非日常な刺激を得ることができる。

どうにか落札した瞬間の達成感がたまらない。冷静に考えるとお金積んだだけなんだけどね。一応駆け引きするときのノウハウとマイルールはある。

私は、商品が届いて開封するときが一番興奮する。自分の目利きが試されるときなのだ。写真からイメージした通りの商品、それ以上の商品ならすごくテンションが上がる。うおぉぉぉぉおおおお!!と心の中でガッツポーズである。逆に思い通りでない
商品のこともある。勉強代だと割り切るけど、やっぱり凹む。

これからのヤフオク

最近はメルカリに押されっぱなしのヤフオク。スマホで手軽に出品でき、即決価格の短期勝負が受けているのでしょう。私も利用している。

しかし売るときはやっぱりヤフオクなのだ。マニアはヤフオクのほうが多いし、人気のある商品は価格が上がることを期待できる。

私にとってのヤフオクの最大のメリットは、絶版になったモノでも手に入れることが
できることだ。ヤフオクがなければ、大変な労力を使って全国を探し回るか、お金をつかって業者に探してもらわなくてはならないのだ。

ヤフオクは間違いなく国内最大の中古市場である。多くの業者が仕入れてきた商品を出品する。マニアも飽きたり資金繰りに困れればコレクションを出品してくる。多少のマージンが乗せられて、他の人と競り合いになるけど、PCから簡単に手に入れることができるのはありがたい。

ヤフオクには色々と言いたいこともあるけど、この巨大中古市場がずっと続くことを願う。今後はどうなるか想像もつかないけど、ヤフオクが消滅するときは、それに変わるシステムが出てくるのだろう。

モノ好きにとっては、今は本当に良い時代だと思う。