前回の続き
本体の製作
ビニールレザー貼り付け
先にも述べたが、今回は下記の生地(ビニールレザー)を使用する。
シンコール オールマイティ L-2883(1524) ×50cm
最後の完成写真を見て判断して欲しいが、グレーの色見本から一番近似色を選びました。近似色とは言え、ランクル70の内装自体がバラバラの色なので厳密に一つの部品に近づけても仕方ないのです。今回は面積も小さいので違和感はありません。
切り売りで買いますが、お店の人が適当に切っているので、端部は直角ではありません。端部を直角に切り直します。本体下地(シナ合板枠組)の短手方向に巻きますが、幅は25mm+270mm+25mm=320mmとする。
接着剤はコレを使用。
スプレーのりと言えば3M、その中で99は2番目に強力な接着力があります。片面接着も可能ですが、貼り直しは難しく、基本的に一発勝負なので準備が大事です。使ったことがある人は分かりますが、スプレーのりは広範囲に飛散します。新聞紙などでの養生と、有機溶剤を含んでいるので屋根のある屋外での作業が好ましいです。スプレーのりが付くと剥がれにくいです。特に衣服につかないよう注意してください。
ドリンクホルダーが入る面と、ボルト・ビス穴をマスキングします。
スプレーのりはスピード勝負なので写真が撮れていません。
貼り始めは、下板の真ん中から始めます。下板に中心線を引いてビニールレザー端部をピッタリ合わせます。このビニールレザーは良く伸びるので微調整はできます。
焦らず一面づつ、本体にスプレーしてビニールレザーを貼っていきます。貼るときは少し引っ張って生地を伸ばしながら、木やプラスチックで出来たヘラで空気が残らないようにを押し出しながら少しづつ貼ります。
ボルト・ビス穴マスキングは、スプレーした後に剥がしてから、ビニールレザーを貼ります。
3面貼って、下面の半分を貼るときに、最初の半分をマスキングしてスプレーします。
ビニールレザーを貼り付けたら、中心(はじめのビニールレザー端部)をカッターで切ります。
端部がピタリと合います。
ドリンクホルダーが入る面のマスキングを剥がします。
ビニールレザーの4角をカッターナイフで切ります。このとき本体下地角から2mmほど控えて切ります。
ビニールレザーを巻き込むときに、角が重なるので45℃で切り落とします。カッターナイフなら新品の刃を使ってできるだけまっすぐ切ります。微妙に裏側に向かって斜めにカットできるとキレイに仕上がりますが難しいです。
この面をスプレーするのは難しいので、この接着剤を使います。
この接着剤は両面接着なので、本体下地・ビニールレザー裏に薄く塗ります。(4辺共)
5~10分放置してから、ビニールレザーを少し引っ張りながら巻き込み接着していきます。
大事なのは、下板と角のビニールレザー突合せ部分です。できる限り隙間をなくし、ビニールレザーの断面を見せないようにします。
まあ、素人はこんなもんです。写真だと拡大されるので気になりますが、実物はあまり気になりません。素人工作には妥協も必要なんです(笑)
ボルト・ビス穴、ベルト穴を切り取ります。
ドリンクホルダー組み立て
元の写真がありませんが、ドリンクホルダー VP-D1の側面にあるビス穴はすべて削り落としておきます。どうせ隠れるのでノコとヤスリでざっくりと加工します。
ドリンクホルダー VP-D1 と VP-D8 を組み立てて本体に差し込みます。
ビス穴に、タッピングビスをねじ込みます。ドリンクホルダーに貼り付けたアングルの穴に入ります。ビニールレザーを巻き込んでいるので、約1mm外側に穴がありますから、タッピングビスを入れることでドリンクホルダーがピッタリと密着します。
ドリンクホルダーにはテーパーがついているので、奥が寸法が小さい。タッピングビスを回すことでアングルが上下し、ドリンクホルダーの差し込み角度が変わります。
ドリンクホルダーと本体がピッタリと密着するまで、タッピングビスを締め込みます。
反対側のドリンクホルダーを差し込む前に、取り付けベルトを通しておきます。
両方ともドリンクホルダーを差し込み調整が終わったら、カッティングシートでビスを隠します。トレイの傷・浮き防止ですが、これはやらなくてもいいくらい頭が沈んでいるでしょう。
トレイをボルトで固定して完成です。
ついに完成
アルミトレーも塗装すると、意外に悪くないでしょう。道具感がありランクル70の鉄板むき出し内装にマッチすると思うのです。
やっぱりドリンクホルダーのデザインはいまいち気に入りませんが、妥協も必要ですね。車両に取り付けると、この角度で見ることはありません。まあいいか。
実際に使うときは、滑り止めマットを敷きます。あまりカッコよくはないけど、上に置くモノの安定度が全く違います。
長くなってきたので、今日はここまで。
次回は、車両取付・レビューです。
お楽しみに。