前回の続き
ドリンクホルダー最終形態
一部のコアなモノマニアの方々。お待たせしました。ようやく完成しました。もったいぶってもイライラするでしょうから、まずはお披露目から・・・
「ご覧に入れましょう!ドリンクホルダーの最後の変身を…ドリンクホルダーの真の姿を…」
どうです。カッコいいでしょう。ふふふふふふ・・・・
ん?どこが変わっているのか分からないだと・・・全く違うじゃないか。
ではこれでどうだ!
なんと神々しい姿でしょう。我ながら見惚れてしまいま・・・・
なにいい。前と同じだと・・・お前は(その1)から読み直してこい!
と、くだらない小芝居はこの辺にして。
変更点は
・ドリンクホルダー取手部分のデザイン
・トレイとドリンクホルダー取手部分の色
別に既製品でいいじゃんと思われる方もおられるでしょう。ええ。正しいと思います。これだけのことに20時間以上かけています。でもこれが趣味だと思います。他の人には無駄なことでも、自分が気に入らない部分を手直ししたり、加工作業を愉しむことに意味があります。
どこにも売ってないモノというのが良いのですよ。自分がイメージした欲しいモノをカタチにすることが、モノつくりの醍醐味ですね。
ということで、もうしばらくドリンクホルダー記事にお付き合い下さい。
ドリンクホルダーの加工
部品採寸・図面作成
このドリンクホルダーはバラバラに分解することができます。写真を撮り忘れましたが、オリジナルの取手も裏のネジを緩めることで外せます。
オリジナル取手を外した部分の寸法を測ります。今回はネジ・ナットで固定するので、他の部品との干渉も確認します。
現物合わせでも良いですが、デザインも確認できるし、図面を書いたほうが手戻りが少なくて時間の短縮になります。
オリジナルよりも前板は薄いですが、取手の出は3mmほど大きくなります。
取手はこれを使いました。
スガツネ工業 ステンレス丸棒ハンドルhttps://www.yodobashi.com/product/100000001001980079/
このくらいのサイズの取手は種類が少なく、自分の思い通りにしようと思ったら自作するしかありませんが、そこまで時間はかけられない。この取手は上から指が掛けられるので使いやすいし、見た目もシンプルで狙った感がないので好きなのです。
前板はアルミ板を想定してますが、この前板はネジ・ナットで固定することにしました。両面テープでも十分な強度がでますが、取手のネジが緩んできたら締め直すためにバラせるようにしたほうが良いからです。
ナット・ネジの位置も重要です。なるべく外側に配置したいですが、ドリンクホルダー本体に干渉しないようにしなければなりません。この位置決めが一番重要なところです。
ドリンクホルダー前板の切断
3mmのアルミ板をカットラインを入れます。角の直角を確認して、なるべくカット数が少なくなるようにラインを引きます。金鋸には刃の幅があるので、紙を切るようにはいきませんから、オレンジのラインは、ミドリのラインをカットした後に入れます。
金鋸は、カットラインから少しひかえた位置でカットします。
アルミとは言え、3mm板は手鋸だと結構しんどいです。私はこれだけでクタクタになりました。電動のカッターがあれば一瞬なんですけどねえ・・・
カットラインまで、ヤスリで削っていきます。
最初は上の荒ヤスリで、ゴリゴリと大きく削ります。ライン手前0.3~0.5mmあたりで下の中ヤスリに変えて削ります。
一番上の板だけ、中ヤスリで仕上げています。
写真がありませんが、さらに仕上げヤスリで削りラインギリギリまで攻めます。
最後に、#320の紙やすりで、ラインに合わせます。削ったらノギスで計測して、76.2mm×42mmの大きさにします。
ドリンクホルダー本体の加工
ドリンクホルダーの取手が付く部分には凹凸があるので、すべて削り落として平らにします。
まずは平らに削ると無くなってしまうところに、プラリペアを流し込んで固めます。
アサリ無しの鋸を使って、凸部分を切断します。細い部分はノミなどの刃物を使って削り落とします。
#320くらいの紙やすりで平らに均します。
ドリンクホルダー前板の穴あけ
図面通りに穴位置のラインを書きます。前板固定穴は表から、取手固定穴は裏から穴を開けます。
中心をポンチで打ち付けます。これがドリルのガイドになります。
前板固定ネジはM3なので3.5mmの穴、取手固定ネジはM4なので、4.0mmの穴を開けます。
取手固定穴は、裏(ウラ)からザグリを入れます。安物のボール盤なので長いドリルつかうと先がブレて酷い仕上げです・・・まあここは見えなくなるけどさ。
ネジを入れたら少しだけ頭が沈むような深さにします。
前板固定穴は表(オモテ)からザグリを入れます。こちらは見える部分なので慎重にに作業します。でも・・・ブレます。いいボール盤が欲しい。
これから前板を仕上げるのでネジは微妙に沈む深さにします。
ドリンクホルダー本体の穴あけ
本体と前板に合わせ用の番号を振ります。前板固定穴の位置精度はあまり出ていません。その穴の位置を本体に写すので、同じ番号同士で合わせるようにします。
油性ペンで穴位置をなぞります。
なぞった穴位置に3.5mmの穴を開けます。
ドリンクホルダー本体(側)の加工
取手前板が薄くなり、本体側よりも中に入るようになるので4mm短くします。
定規を使ってラインを引いても良いですが、楽をするために毛引きを使います。
4mmにセットすると、端部から4mmの位置にライン(刃物跡)を引くことができます。
そのラインにそって鋸で切断します。
切断面は、鉋やヤスリを使ってラインまで削ります。
当て木を当てた#400~600紙やすりで切断面を仕上げます。
角は糸面(0.5mmくらい)で面取りをしておきます。
ドリンクホルダー前板・取手の仕上げ
ステンレス取手は、塗料の食いつきが良いように#400スポンジヤスリで仕上げます。丸棒の方向に沿って擦ります。
前板は、#400 → #600 → #800と紙やすりの番手を上げながら仕上げます。結果的には#600あたりで仕上げて問題ありませんでした。裏面はバリを取る程度で仕上げはしません。
紙ヤスリは必ず平らな板に貼り付けて、前板を擦るようにします。常に平面を保つように削ると仕上がりがパリッとします。
表面の4周と側の角を面取りします。糸面(0.5mmくらい)で指が触れても怪我しない程度に角を落とせばOK。
あまり触ることはありませんが、一応裏面の下辺のみ糸面取りしておきます。
長くなってきたので、今日はここまで。
次回は、塗装・組み立て・レビューなどです。
今度こそ完結します(笑)
お楽しみに。