前回の続き
フォグランプの組み立て
取り付けボルトとケースの組み立て
分解するのにリベットを破壊してしまったので、組み立てはこのネジを使います。
特に加工しなくても、M4ネジがそのまま使えます。
緩むと困るので、ネジをなめないよう気をつけてかなり強めに締め付けます。
クリップで、フォグランプ本体とランプケースを組み立てます。クリップの先端で防錆塗装が剥がれやすいので、なるべく擦らないようにします。
配線の新規製作
元の配線は、分解するときに切断したので、配線を新規でつくります。元の配線の長さを計測しますが、元の配線は余裕がなかったので、少し長めにつくります。
配線コードならなんでも良いけど、必ず1.25sq以上のコードを使います。細いコードだと発火する恐れがあります。色分けすると分かりやすいです。私は黒と赤を使いました。(もう1本は赤に油性マジックで線入れ)
間違えないように元の配線とできるだけ同じ色にします。今回は、白→赤、白/黒線→赤/黒線、黒→黒、にして、コネクター端子の配置を良く確認します。
車両側には、防水コネクターを使ってみました。IPF標準は普通のコネクターだし、エンジンルーム内で繋ぐなら非防水でも良いのですけど、かなり下部で水がかかる場所なのです。どんなモノか一度使ってみたかっただけ(笑)
配線が外部でむき出しになる部分は、梨地テープで巻いたあとにこのスリーブで保護します。
配線にコネクターをつける写真は取り忘れました。方法はネット検索すると出てきます。H4バルブ用のコネクター端子が90°折れ曲がっているタイプはカシメるのが少し難しいくらいで、カシメ工具があれば簡単な作業です。面倒くさいけどね。
配線をケースに出す部分のグロメットはボロボロに崩れていたので、新品(汎用品)に交換します。
隙間にはコーキング材を充填して水が間に入らないようにします。
この汎用グロメットには穴が開いてないので、適当に小さい穴を開けます。ゴムなので配線通すと穴は広がります。
配線を通したら、グロメットの配線が通る部分にもコーキング材を充填します。またこの部分に結束バンドを締め付けておくと、配線を引っ張っても動かなくなります。
ケースに配線を通した後に、車両側の防水コネクターをつけます。コネクターをつけてしまうとケースを通せなくなります。
ケースの組み立て
写真を取り忘れていましたが、ケースを合わせ固定する、マイナスネジ・プラスチックワッシャー・コイルばね・固定フックプレートは、バラしたときに向き組み立て方を覚えておいて、逆の手順で組み立てます。プラスチックワッシャ-はボロボロに崩れていたので、手持ちの新品プラスチックワッシャーに交換しました。
防水コネクターをつけて完成。
保護スリーブがなかなかいい雰囲気です。
フォグランプの組み立て
フォグランプステーの組み立て
フォグランプステーはステンレス製なので腐食はしませんが、汚れなどが付着していたので、中性洗剤で洗浄、コンパウンド磨きをしておきました。
バンパーと接触する部分に発泡ウレタンシートを貼り付けます。
あとはボルトで固定するだけ。
フォグランプの組み立て
付属のナット・ワッシャーと台座で、フォグランプを固定します。ナット・ワッシャーにも少し錆があったのでワイヤブラシで磨き、防錆塗装(シャーシブラック)しています。
写真を取り忘れましたが、車両側のコネクターを防水コネクターに交換します。防水コネクターは嵌まる位置が決まっているので、配線の色を確認して間違えないように気をつけます。今回はフォグランプ側の配線を伸ばしたので車両側の配線にも余裕ができました。
フォグランプ配線をボディーのスリットに通して、防水コネクターを繋ぎます。プラプラしないように適当な位置で結束バンドで固定します。
(見た目は変わってませんが)完成!
スイッチを押して点灯確認をしたあと、光軸調整をします。
このフォグランプはH4バルブを使い、フォグ(LOW)・スポット(HIGH)の切り替えができます。いわゆるフォグランプのように配光が広がりません。競技用となってますが一応右下がりのカットラインがあり、左側通行の公道を考慮してあります。よってフォグをヘッドライトのロービームと同じくらいの位置を照らすようにしています。
街中はヘッドライトだけで充分明るいので、普段フォグランプを点灯することはありません。交通量の少ない場所でしか使えませんが、いざというときに見えるという安心感と見た目のカッコ良さですね。本格的に山に入る人には必需品なのかもしれません。今はヤバいくらいに明るいLEDフォグランプがありますから、こんなハロゲンフォグランプは時代遅れのアイテムです。しかし昭和生まれのランクル70には良く似合います。
面倒くさい作業だけど、定期的にメンテナンス・修復していくことで、長く使うことができるのです。ランクルはオーバークオリティな設計で丈夫です。僻地で酷使することが考えられていて、とにかく動いて帰ることができるようにつくられています。しかし多湿な日本で使えば、錆は避けられませんし、紫外線で塗装やゴム・プラ部品が劣化していきます。仕方ないことだけど、少しでも劣化を遅らせるように手を入れると気持ちよく使えます。
ランクルなんだから多少使い込んだ感じがカッコいいというのも理解できます。新品の状態を維持するのは不可能だけど、私はできるだけキレイにしてあげたいのです。ランクル愛ですね(笑)