今日もランクル日和

40代からはじめる素敵なランクル生活

スピードメーターから光が洩れる問題(後編)


前回の続き。

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スピードメーター修理

スピードメーター分解・考察

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まず文字盤の正常な位置を計測する。
ケース底からメーター枠下部までは 31mm
文字盤厚さは 1mm なので、文字盤下の支えの高さは 30mm

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実物をひたすら見て、文字盤を支える方法を考えます。あまり複雑なことをすると破損の可能性などの不安要素が増えてしまいます。文字盤は加工したくありません。ケースも基盤が貼り付けてあるので穴あけ等の加工はできません。できるだけシンプルな方法で支える・・・うーん。支える支える・・・

そういえばタコメーターとスピードメーターはラップしてるよなあ。タコメーターの上にスピードメーターが被さっているようなデザインです。
・・・ということはラップしてるところで、同時に支えられるのでは。

おおっ!!!!

閃きました。

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青線の位置に板を入れてやれば、タコメーターとスピードメーターを両方支えることができます。しかもタコメーター下のインジケーターボックスの右側に位置がドンピシャです。これは・・・いける!

スピードメーター支え制作

再度、板が取り付く周辺を計測して寸法を決めます。

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この中で、一番重要なのは高さ30mm。他は精度が多少悪くても納まりますが、
30mm幅はキッチリと平行にして精度を出す必要があります。

素材は、2mm厚のクリアアクリル板を使います。この板を設置する場所の直上にメーター照明があるので、透明でないと影ができるからです。熱の問題も気になりますが、メータ球とはクリアランスを設けているので大丈夫だと判断しました。他に干渉する部分や影響することはないと思います。

アクリル板の切断は通常 Pカッターを使いますが、2mm以上のアクリル板はコレを使えばキレイに早く切断できますよ。

替え刃鋸としては少々高価ですが使えば分かります。精度の高いカットができます。しかもよく切れるのです。本来は木を切るための鋸ですが、アクリルなら楽勝で切れます。アルミの薄板も切断できます。ただし歯が欠ける可能性も高くリスクがあるのでオススメはしません。
欠点は胴付きなので40mmくらいの厚さまでしか切れないこと。それから精密さを追求しているので、こじったり無理な力を加えると簡単に歯が欠けます。丁寧に真っ直ぐ適正な速度で鋸を引くことが要求されます。

慣れてくると、墨入れ線ギリギリで切ることができます。木端(切断面)を金ヤスリで削る量も減りますから仕上げるのが楽です。

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相変わらず熱中しだすと写真を撮るのを忘れてしまいます。
一番大事な30mm幅は、金ヤスリで削ってはノギス計測をしてピッタリ30mmになるように仕上げます。

他の部分は、鋸で切りっぱなしでも構いません。私は一応金ヤスリで仕上げています。

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カットしたアクリル板を仮合わせして、干渉していない部分がないか確認します。

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白い部分と、赤線の部分(ケース接触面)に強力両面テープを貼ります。

貼り付けるときは慎重に位置決めします。なにしろ上記の両面テープは強力なので、ある程度の面積が貼りつくとおいそれと剥がれなくなるのです。
両面テープで貼り付けたら、指で加圧します。両面テープの粘着力が最大になるのはしばらく時間がかかりますが、今回はアクリル板も軽く変な力もかからないので特に養生する必要はありません。

スピードメーター組み立て

アクリル板が固定できたら、前回と同じようにメーターを組んで元通りにします。

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どうですか。
バッチリでしょう。隙間がなくピッタリなのは気持ちいいですね。
もう文字盤が曲がってくる心配もしなくても良いのです。ああ喉の奥に引っかかっていたものが取れましたよ。はあ~すっきり!

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メーター調整

上手くいったと、さっそくドライブに出かけたのですが。

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ん??
アイドリング回転数高くね?

いつもは700~750rpmくらいです(冷間時やエアコンON時は+100~150)

あああああ。
ここで私は前編で書いたミスに気付くのであります。

通電していないときの針位置は、マイナス位置にあるので、何も考えずに針を0位置にセットすると、高めの数値を示すのです。

どうしよう。元の位置を記録してないから分かんないよ。

いくら考えても私にこれ以上の知識はないので、ネット検索してタコメーターの仕様・仕組みを調べるしかありません。

うーん。私の頭では構造は理解できんなあ。理解する時間もない。
断片的に情報を集めて判断するしかないよね。

・・・・おおっ。神は私を見捨ててはいなかった。

タコメーターはイグニッションONで、0位置になる。なるほどそうか。

面倒くさいけど、メーターユニットを車に接続した状態で針入れするしかない。せっかく今まではお風呂場で作業してホコリが入らないようにしてたのですが水の泡です。

スピードメーターも同じかと思ったけど違っていました。後から気づいたけど、このスピードメータは5km/h以下は針が動かないのです。0と書いてるけど0ではないのです。つまりイグニッションONで0位置に合わせてもズレるのです。

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針が混ざらないように、マーキングしています(笑)
イグニッションON状態で、タコメーター針を0位置に差し込みます。スピードメーター針は適当にマイナス位置から差し込んで0位置に動かします。

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よしっ!アイドリング回転数もいつもどおりの位置になっています。

スピードメーターは基準がありませんから、スマホのスピードメーターアプリを入れてこの数値を正とすることにします。

スピードメーター

スピードメーター

  • Tim O's Studios, LLC
  • ナビゲーション
  • 無料

apps.apple.com

他の機能は不要なので、一番シンプルなコレを入れました。GPSを使っているので多少タイムラグはあるけど、素人が使うなら十分な精度らしいです。

針を完全に差し込まず、軽く差しておいて、実走してスマホの速度と比較します。あとは目見当で差し直して調整しました。これが意外に難しくて結局今は+3~4km/hほどズレてます。まあプラス誤差なのでスピード違反することはないでしょう。タイヤを大きなサイズに変えたら丁度良いかもしれません。

今回は何度メーターケースを分解組み立てしたでしょう。もうしばらくバラしたくありません。タッピングビスがバカになっちゃうよ。

本当はメーター針を外してはならないのです、メーカーがキッチリ校正し出荷された状態には戻せないのです。そう考えると気持ち悪いですけど、実際に運転していると、そこまでシビアに数値を読み取ることは不可能なのです。デジタルで数字が表示されるわけではなく、アナログ針が目盛りを指すだけです。しかも目盛りが大まかなので、針の角度でおおよその数字を読み取るだけなのです。

・・・と言いながらも、次にバラす機会(インジケーター球切れなど)があったら、スピードメーターの調整をしたくなるかもしれません。いや、どうせタイヤ変えたらズレるのだから車検通ればどうでもいいか・・・

 

メーター球のLED化

今回メーターを分解するので、ついでにメーター照明をLED化しました。

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メーターユニットに使われている電球は

メーター照明   T10ウェッジ球 × 3個(青カバー付き)
オドメーター照明 T5 ウェッジ球 × 1個(青カバー付き)

燃料警告灯 T6.5 ウェッジ球 × 1個
その他インジケーター T5 ウェッジ球 × 14個(モデルによって異なる)

この中で、常に点灯しているメーター照明(写真赤丸)とオドメーター照明(写真紫丸)をLEDに交換することにしました。まあ正直メーター照明に不満はないし変える必要もなかったけど、ついでなので安価になったLEDはどんなものか試してみたかったのです。

メーター照明に使ったのはコレです。

 

LEDウェッジ球で検索すると、大量にヒットします。もう訳が分からなくなります。とりあえず外部照明用の爆光LEDは外します。メーター照明なのでなるべく拡散したほうが良いでしょうから、なるべく消費電力の少ない拡散球を探しました。

4Wだから純正ウェッジ電球(5W)と大差ありません。発熱量は減ると思うのですけど、実験したわけではありません。
こういうノーブランド製品は、口コミを信じるしかありませんし、実物を使ってみるまで分からないのです。そのリスク分だけ安価なのだと思ってます。

オドメーター照明に使ったのはコレです。

 

T5はさらに良く分かりません。オドメーターは小さいのでどれ選んでも大差ないだろうと、それなりに評価があって安価なものを選んでしまいました。なにしろ初めて買うので基準も何もないのです。

点灯式

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それではいざ点灯!

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うおおおおおっ!目が、目がぁ〜!
すまんがその光をしまってくれんか。 わしには強すぎる・・・

メーター照明もLEDらしく全体に明るくなりましたが、目の前にあるオドメーターが明るすぎです・・・目に直撃するのです。

よく見ると選んだLEDは1チップ 1.5W で拡散と謳ってません。うーん良くわからんけどレンズのないタイプはダメなのかもしれない。とにかくこのままだと眩しくて運転中気になってしょうがない。はああ。

再度LED検討

今から考えると、なんでこんなことしたんだろうと首をかしげてしまうのですが、メーター照明をすべてグリーンにすれば暗くなると考えたのです。エアコン照明も純正はグリーンだし、グリーンは私の好きな色だし・・・もうだんだんと目的を見失っている気がします(笑)

メーター照明LEDにはコレをかぶせます。

 

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空気が入らないようにね(笑)

オドメータ照明はコレに変えます。

再点灯式

よーし今度こそ・・・点灯!

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うわああああ。キモイ。
なんだこの色は。メーター照明でグリーンと言えば、キミドリだと思ってました。このアオミドリは本当に気味が悪いよお。しかも針もグレーに変色しています・・・そりゃそうだよね。光の三原色というやつです。

こりゃ耐えられんわ・・・本当にバカだなあ。ムダ金ばかり使ってます。

パトラッシュ、僕はもう疲れたよ

結局、グリーンのカバーを外して、オドメータ球はグリーンのままです。

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これも微妙なのですけど、とりあえず眩しくはないし、グリーンは好きなので、暫定的にこの状態で使用しています。

結局、純正はよく考えられているのですよね。もちろん当時はLEDは主流ではなかったので、普通のウェッジ球でバランスをとっているわけです。それを崩してバランスを取り直すのは難しい。LED球は個体差がありすぎて実際に点灯してみないと分からないのです。

余ったT5グリーンLEDをエアコン照明に入れてみて雰囲気が良ければ、メーターはこのままにしようかな。でもやっぱりオドメータのグリーンは浮いてるよねえ。暗いLEDを探して交換しようかな・・・つーか純正ウェッジ球で良いんじゃね。

元も子もねえ。