こんにちは。
私の住む地方は昨日、30度超えの暑い日でしたが、今週半ばあたりから梅雨入りして雨の日が続くようですね。こんなときは梅雨明けのキャンプに備えて道具の修理やメンテナンスなどをしましょうかね。
マグカップの修理
このマグカップは、自分で選んで購入したモノではありません。だいぶんプリントが剥がれていますが、毛利元就 生誕500年を記念してつくられた販促品です。確かバイト先で配っていたモノの余りを頂いたと記憶しています。
毛利元就は1497年生まれなので、配られたのは1997年。今から23年前の話です。ステンレスの2重構造で保温が効くので、オートバイの野宿旅や、登山、キャンプ、BBQなど、屋外で使う食器として常に使い続けてきました。
取っ手はプラスチックですし、販促品ですからすぐに壊れるだろうと雑に扱っていましたが、結局20年以上使えてしまいました。取っ手が大きいの非常に持ちやすく、サイズも大きすぎず小さすぎず丁度いいのです。
たいしてこだわりのない道具でも、20年以上使えば馴染んでしまい愛着も湧きます。毛利元就には興味はありませんし、正直このプリントがカッコいいとは思えないのですけど、この使い込んでプリント剥がれた感じも良いかもと思えてしまうです。
しかし先日、ついに取っ手が壊れてしまいました。
よく見ると、プラスチックが劣化したわけではなく、取っ手の金属芯との溶接が剥がれたようです。
20年以上使った道具を捨てるのは、なんとも寂しいのです。いつでもどこでも使っていたので思い出が詰まっています。とにかくダメ元で良いから修理することにしました。
今回はこの接着剤をつかいます。
この接着剤は凄いですよ。ほとんどの材を強力に接着することができますし、適度な弾性があるので割れることもありません。もちろん破断面の大きさや形状などにより絶対に使えるわけではありませんが、万能で頼りになる接着剤です。
今回は接着面積も重量に対してに大きくとれるので大丈夫だろうと予測しました。
余計なところに接着剤が付かないように、マグカップ本体・取っ手ともにマスキングします。その後、貼り合わせる部分に接着剤を薄く付属のヘラで塗ります。
5分くらい経過すると表面に粘着力が出てきます。マスキングテープを丁寧に剥がして、慎重に位置を合わせながら貼り付けます。位置がズレないように加圧します。
取っ手は軽いのですぐにくっつきますが、養生テープで取っ手を動かないように固定して、24時間以上放置して完全硬化するのを待ちます。
おおっ!すごい。触ってもビクともしません。多少隙間から接着剤が見えますけど、使っていれば気にならないでしょう。
修理してからピクニックやキャンプでも使いましたが、もう接着剤で固定してあることすら忘れてしまっています。スーパーXサマサマですね。新しいマグカップは買い損ねましたが、今度はプラスチックが劣化破損するまで使い倒してやろうと思います。
困ったときのスーパーX。
オススメですよ。
防水コーティング剥がし
テントのシームレステープを貼りなおした記事を書いた
テントのグランドシート(テント下部)の内部防水コーティングもかなり劣化していたが、シームレステープを張るついでに、クッキングペーパーを当ててアイロンを掛けてやれば溶けて再度生地に馴染みました。
同じ防水コーティング生地でテント収納袋がつくられているのですが、こちらはテントを出し入れするので、ずいぶんと劣化してボロボロと剥がれてきて見た目も悪く、ベタベタしてテントなどに付着するのが嫌でした。
残念ながら写真は撮ってませんが、「PUコーティング劣化」とグーグル写真検索すれば似たような写真がたくさんヒットします。
これもアイロン掛けて溶かしても良かったのですが、テントに比べて小さく形状が複雑なので面倒くさい。他にいい方法がないかとネット検索していると、重曹を使えばPUコーティングを剥がせることが分かりました。
重曹は100均でも売っている、お掃除に使えるモノなのですね。私は使ったことがありませんでした。今回はダイソーで350g入りを買いました。
バケツ(8L)にたいして150gの重曹を溶かします。水ではなく湯(45℃くらい)を使ったほうが良いそうです。重曹を入れて溶かしたら写真のようにテント収納袋を入れます。
するとすぐに水がコーティング色に濁ってきます。うはああ。すげえ。
指でもみ洗いしていくと気持ちよく剥がれ溶けていきます。全体をこすって剥がしたら、中に沈めて一晩浸け置きます。
私のは全て剥がれていましたが、もし剥がれてない場所があればブラシでこすれば剥がれると思います。
濁った重曹液を捨てて、テント収納袋を水洗いします。濁った水が出てこなくなるまですすいだら、日陰干しします。
キレイに剥がれているでしょう。当然防水効果はなくなりますから、必要なら新たに防水処理する必要があります。車移動するテント収納袋に防水は無くてもよいと思ってますからそのままです。
アウトドア系のバッグの内側にはたいてい防水コーティングがしてあります。あまり使わなくても加水分解しますから何年か経つとボロボロになります。そうなると使うのも嫌になるでしょう。そんなときはこの技を思い出してください。びっくりするほどキレイになりますよ。
収納袋の破れ
これは修理ではありません。
ユニフレームのREVOタープの収納袋が破れたのです。この袋は上がメッシュになっていて蒸れないつくりになっています。まあ見た目も悪くないのですが、なにぶんメッシュ生地が引っ張りに弱いのです。経年劣化していたのかもしれません。少し手提げ紐のところが破れだしてからは丁寧に使っていたのですが、先日雨の撤収のときに、ビリっと縫い目のところで破れてしまいました。
メッシュなのでミシン掛けもできませんし、バラして他の生地に変える手間も技術もありません。でもタープを入れる袋は必要ですから、代替品を探すしかありません。
サイズは、約700×160×160mmです。
ネット検索すれば、安価な似たようなサイズの袋があるだろうと思っていたのですが、意外にないんですよね。もっと大きなテント用収納袋ならあるのですけどね。
結局このユニフレームのポールケースを購入しました。
カタログサイズを見ると少々大きいかなと思っていたのです。実際長さは結構違いますが、幅・厚さはほとんど同じでした。
このポールケースの生地は分厚くてほとんど伸縮しないので、中にタープ・ポールを入れるとギリギリサイズでした。タープを上手にキレイたたんで入れないとファスナーが閉まらないです。それから手提げ紐が短いのも欠点ですね。これでは肩にはかけられないので少々不便です。
道具の修理も楽しい
何もしなくても壊れにくい優秀な道具もあるけど、使っていれば不具合が出たり汚れたりするのです。道具を手入れしたり修理することも楽しみの1つだと思う。単価が安くて修理するまでもないモノ・自分の技量と時間では修理できないモノならば新しいモノを買うこともある。しかし趣味の道具は購入するときから耐久性があるモノを長く使おうと考えている。耐久力は良い道具の条件の1つでしょう。
最新の道具はキレイでカッコいい。でも自分で長年使い込んだ道具はもっとカッコいい。まあ自己満足だけどね。