こんにちは。
もう今年も終わりですね。
なんだかんだ理由をつけて、あまりブログは書けませんでした。しかし私にとって充実した1年でした。あともう少しですがこのネタで終わろうと思います。
ゲームウオッチ・スーパーマリオ懐かしい
掲示板にも書いたのですが、これが懐かしくて欲しくなりました。
私は小学生の時にファミコンを買ってくれませんでした。それでも友達の家などでプレイさせてもらい、スーパーマリオはどこにでもあるソフトで馴染みがあります。高校は寮生活で部屋にファミコンもありました。スーパーマリオの最速クリアタイムとかも競ってましたから、普通にクリアも出来たし2周目もクリアしていたと思います。細かいところは忘れてますが、プレイすると色々と思い出すはずです。
さらに色々調べていると、ゲームボーイミクロというハードがあったことが分かりました。
正確に書くと、当時発売されたことは知っていました。しかし当時の携帯ゲーム機はPSPが主流でした。私も例に漏れずPSPのアナログパッドを何度も修理しながら、猿のようにゲームしていました。正直ゲームボーイは白黒画面の初代を触ったくらいで、その後は縁がありませんでした。PSPが発売されるまでは、据え置きゲーム機かアーケードばかりだったのです。
上記どちらのハードもメモリアルコレクションなのですよね。マニアが購入して満足する商品。スーパーマリオがプレイしたいだけなら、他にもハードが選べます。わざわざプレミア価格のゲームボーイマクロを買う必要もありません。まあ欲しいのは欲しいのですけどね(笑)
ゲームボーイマクロって?
さらに調べていくと、ゲームボーイマクロというハードがあることが分かりました。ただしこれは普通に売っているモノではなく、DSliteを分解して下半分だけにしたハードです。詳しくは『ゲームボーイマクロ』でググって下さい。
DSliteはゲームボーイアドバンスのソフトも動かすことができます。アドバンスのソフトは1画面だけでプレイできますから上の液晶が不要です。外せば軽く小さくなるし、消費電力も減ります。なによりDSliteの中古価格は激安です。DSliteはPSPと並び一世を風靡しましたから、市場には中古が溢れています。程度にこだわらなければ数百円で手に入ります。
ただしDSliteのヒンジ部分で分離しますから、そのままだとヒンジ部分が残ります。気にしなければ問題ありませんが、カッコよくはありません。オジサンはこのプラスチック外装の加工がやりたくなりました。おそらくABS樹脂でしょうから、ランクルカスタムのための知識や技術の向上につながると考えたのです。
下調べ&材料・部品の入手
いつも通りネット情報を読めるだけ読み込みます。ゲームボーイマクロの作り方のサイトはたくさんあります。まずは先人の知恵を拝借します。
大雑把なゲームボーイマクロのつくりかた
・上液晶を外しても、存在すると認識させるための抵抗を追加
・上画面横にあるスピーカーの移設
・DSソフト用スロット・タッチペン入れ穴埋め
・ヒンジの撤去、平らになるように整形
・XYボタンの撤去、穴埋め(やらなくても良い)
電子工作をやったことがあれば簡単な作業です。しかしヒンジの整形はプラモデルを改造するくらいの技術は必要になります。
ベースのDSliteの入手
メルカリで1000円で買いました。もっと安い個体もありますが、今回は液晶の程度と色を選びました。色はほとんど塗装するけど、十字キーとABボタンはそのまま使うので黒ベースを選びました。
起動確認。やっぱり液晶黄色いね。DSは尿液晶と呼ばれて馬鹿にされてました。ロットによっては液晶が黄色く私の選んだシリアルがUJHから始まる個体はハズレが多いようです。残念。まあゲームをプレイしていたら気にならなくなるレベルですから良しとします。
DSliteの分解
多くのサイトでゲームボーイマクロの作成手順を解説してますから、適当に端折りながら分解します。気になる方は動画を上げている方もいますからそちらを参照下さいね。
0番のプラスドライバーとY字ドライバーが必要です。
下側の分解
バッテリー蓋を外して、バッテリーを抜きます。
赤丸印のところにネジがありますから全て外します。
ここは四角いゴムが両面テープで貼られているので、精密マイナスドライバーなどで剥がします。中にネジがあります。
ネジを全て外すと下側のケースが開きますが、かなり精度良く嵌ってますから開けにくいです。少し持ち上げて隙間にプラスチックや木などの柔らかいヘラを差し込んで持ち上げます。
こんな感じです。さらに分解しています。
LRボタンの構造とバネの掛け方を覚えます(記録します)
バネを飛ばさないように分解します。
赤丸で囲んだ黒配線コネクターを外します。(真上に持ち上げます)
青丸で囲んだWi-Fiチップユニットを外します。両面テープで固定されてますが、真上に持ち上げると剥がれてコネクターも外れます。このWi-Fiチップユニットは使うので保管しておきます。
赤丸で囲んだ白配線コネクターを外します。先程外した黒配線と共に不要になります。黒配線はDSカードスロットの下を通ってますから、基盤を傷つけないようにそっと引き抜きます。
青丸で囲んだフレキシブルケーブルを外します。マイナスドライバなどでプラスチックの押さえを起こしてやると外れます。
赤丸で囲んだ+ネジを外すと基盤が外れます。この基盤の裏に液晶がありますが、完全に固定されていませんので基盤を外す時には液晶を支えてやります。
青丸で囲んだフレキシブルケーブル(2箇所)を外します。マイナスドライバなどでプラスチックの押さえを起こしてやると外れます。
十字キー・ABXYボタン・セレクト・ストップボタン、それぞれのラバードームを外します。全て再使用するので無くさないように保管します。
青丸で囲んだ+ネジを外します。これでヒンジが分解でき上下ケースが分離できます。
上側の分解
赤丸印のところにネジがありますから全て外します。四角いゴムで蓋がしてあるのでマイナスドライバーなどで剥がします。上半分は使用しませんから雑に剥がしてOKです。
ネジを外すと上ケースが開きます。ここで使うのはスピーカーのみです。写真と撮り忘れてますが、スピーカー線の端部は上下をつなぐフレキシブルケーブルにハンダ付けされてますから、ハンダコテで溶かして外します。
スピーカーが外せたら、上半分にはもう用がありません。
今回はチップ抵抗も取り付けしますから、コテ先の細いハンダコテがないと作業が難しくなります。
DSliteの改造
ここが今回の改造のメインになります。
チップ抵抗とスピーカーの取り付け
赤丸の接点にチップ抵抗(330Ω)
青丸の接点にスピーカー配線をつなぎます。
チップ抵抗をつける接点ピッチは約3mmなので、3216サイズが丁度いいです。一応さらに小さい2012サイズも購入してみましたが鼻息で飛んでいく極小サイズで老眼にも厳しいです。
50個も買わなくてはなりませんが、1個1円程度です。
『チップ抵抗ハンダ付け』で検索すると参考になる動画がありますから、手順はこれで勉強します。
上手く接点にハンダが乗らないので、フラックスも使いました。
3216でも小さいですねえ。指では細かく扱えませんからピンセットで掴みます。
この位置に付けます
こんな感じで付きました。あまりキレイではありませんが、初めてなのでこんなもんでしょう。
スピーカー配線もハンダ付けします。
写真を撮り忘れましたが、ここで上手く機能するか確認します。
Wi-Fiチップユニット、下液晶を繋ぎ、バッテリを端子に押し付けます。その状態で電源を入れます。オープニング画面が写ってスピーカーから音が聞こえたら成功です。電源を切って、Wi-Fiチップユニット、下液晶を分解しておきます。
DSカードスロットの加工
DSカードスロットは使いませんが、ここにスピーカーを置けるように加工します。
DSカードスロットは金属で蓋がしてあります。この金属は銅なのでPカッターで切断することができます。しかしアクリルよりは硬いので何度何度も溝を彫って切断します。
縦に2本溝を彫って切断してから、横に溝を彫ります横は半分くらい彫れば曲げることで切断できます。
長くなってきたので今回はここまで。
次回は、ケースの加工・組み立て
乞うご期待