今日もランクル日和

40代からはじめる素敵なランクル生活

ランクル愛好家のバイブル


ランドクルーザー(ランクル)には65年の歴史があるが、関連する本は意外に少ない。私は乗り始めたばかりのニワカ愛好家だから、知らないだけかもしれない。絶版になった本も多いのだろう。ヤフオクやメルカリで、古い雑誌も含めてランクル関連の記事を買い集めている。

今でも手に入るランクル本で、一番の良書はこれだろう。

トヨタ ランドクルーザー 絶大な信頼性を誇る4輪駆動車

トヨタ ランドクルーザー 絶大な信頼性を誇る4輪駆動車

 

もはやランクル愛好家のバイブルと言っても差し支えない。これ以上のランクル本は他にない。あるとしたら、同じ著者のこの本かな。

トヨタ ランドクルーザー 70系 -世界のワークホース- TOYOTA LAND CRUISER 70 SERIES -The World's Workhorse-

トヨタ ランドクルーザー 70系 -世界のワークホース- TOYOTA LAND CRUISER 70 SERIES -The World's Workhorse-

 

これは高額すぎて、お小遣いが少ないオジサンはまだ買えてない。こういうマニア本は重版されずに絶版になることも多いので早めに手に入れたい。


さて、上記のバイブルの話。これも安くはない本である。しかし一般受けしないマニア本は単価が上がるのは仕方ない。ハードカバー・フルカラー・180ページだから決して高くはないのだ。

とにかく中の情報が素晴らしい。全編に渡って内容が非常に濃い。ページ数稼ぎのしょうもないネタなんて皆無である。ギューっと180ページに凝縮されているのだ。

ランクルの歴史と文化的考察はもちろん、興味深い各モデルの開発話や他では見られない写真があり、歴代モデルの進化と系譜を理解することができる。膨大な巻末資料も圧巻である。これだけでも愛好家は満足できると思う。

私はこの本を何度か読んでいる。所有しているランクル70の章は繰り返し読んでしまう。特に開発話が好きである。すでに世界的なベストセラーのランクル40の後継モデルということで、開発者の苦悩が伝わってくる。大変なプレッシャーであっただろう。

変なプライドよりも良いクルマをつくりたいがために、有識者やユーザーの意見を開発時から取り入れたり、辺境での使われ方を見に行ったりと普通では考えられないこともしていた。

私がランクル70の好きなところは、あの内外装デザインである。色気は皆無だし、普遍的で地味である。しかしあるべき場所にあるカタチなのだ。多くの意見と取り入れることで道具としてのカタチが洗練されていく。積み上げてきたランクルの伝統も大切。全てをまとめ上げてカタチにしたデザイナーには敬意を表したい。


ランクル愛好家でまだ所有していないなら購入したほうがよい。価格でためらっているのなら、私が背中を押します。ランクル好きなら後悔しない内容なのだ。こういうマニア本は絶版になると必ずプレミアがつき転売合戦になる。だから定価で購入できる今が買い時なのである。