計測好きの必須アイテム
私は職業柄、計測しないと落ち着かない。何度も繰り返していると目見当でおおよその寸法は分かるようになるけど、それが実際に何mmであるのか答え合わせをしたくてウズウズするのである。
コンベックスという便利な計測機器
タジマ Gロック-25 5.5m 25mm幅 メートル目盛 GL25-55BL
- 出版社/メーカー: TJMデザイン(TJM Design)
- メディア: Tools & Hardware
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「巻き尺」「メジャー」「スケール」「コンベックス」と色んな呼び方があるけど、JIS規格では「コンベックスルール」が正式名称だ。ルール(rule)には定規という意味がある。ここでは一般的な「コンベックス」という呼称を使用。
コンベックスが優れているのは、直尺(物差し)のように直立するのに、クルクルと巻き取れることだ。モノの大きさを計測するときは、真っ直ぐで動かないほうが良いが、長い直尺は持ち運びにくい。柔らかい素材の巻き尺は、曲線のモノ・地点間の計測に向いているけど、小さなモノは測りにくい。機動性に欠けるのだ。
私は主に、加工・設置するモノの原寸サイズを計測するために使う。先にも書いた通り計測機器は適材適所である。正確に計測する必要があるなら、高精度な直尺やノギスを使う。ほぼ使うことはないけどマイクロメーターも所有している。人間のサイズを測るなら柔らかいメジャーのほうが良いだろう。
コンベックスはいつでもどこでもサッと出して計測できるのが良い。だから自宅にはもちろん。カバンやクルマの中にも置いている。コンベックスは大は小を兼ねることもできるけど、やはり大きなコンベックスで小さなモノは計測しづらい。しかも長いコンベックスは重いのである。
コンベックスの欠点は、直尺に比べて少しだけ精度が悪いこと、ケガキ作業(線を引いて位置決め)ができないこと。
会社デスクやカバンには、1mや2mのコンパクトサイズ。クルマの中には2mと5.5mを積んでいる。自宅には5.5mが置いてある。仕事以外では5m以上の計測をすることは滅多にないし、もしあったとしても複数回に分ければ計測可能なので、長くて重いコンベックスは所有していない。
コンベックスの選び方
サイズ
自分が測るモノの大きさに合わせて、コンベックスの長さを決めるとよいだろう。コンベックスは長くなるほど、テープ幅も大きくなる。テープ幅が大きくなると折れ曲がりにくくなるので、垂直方向の計測がしやすくなるのだ。
先端を宙に浮かせて、高い位置に爪を引っ掛けることも可能だし、3角形にして高い位置の部材長さを計測することも可能だ。テキストで書くと分かりにくいけど、コンベックスの特性を利用して、色んな計測技を使うことができるのだ。
機能
長さ計測以外の機能(水平・傾斜角計測など)がついているモノもあるけど、シンプルなほうが使いやすいと思う。考えるのはロックの有無くらいかな。まあロック無くても使えるし大きなサイズはロック付きが標準だ。
規格
JIS1級規格を取得した製品は信頼できるが、国内メーカーのコンベックスは、ほぼ全てJIS1級規格である。ただし尺相当目盛付は、JIS規格外になるのでJIS1級マークは付かない。
メーカー
多くのメーカーがコンベックスをつくっているけど、現場でよく使われているのはタジマだろう。扱っている種類も豊富で、自分の欲しいモノを選ぶことができる。
タジマのド定番のコンベックスはこれだ。
タジマ ロック-16 3.5m 16mm幅 メートル目盛 L16-35BL
- 出版社/メーカー: TJMデザイン(TJM Design)
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水色と白のボディに見覚えのある人も多いと思う。私はコンベックスと言えばこのカラーのイメージなのだ。ホームセンターやネットショップを見ると、プロテクターに覆われたゴツい現場用のモデルが目立つだろう。しかしシンプルなモデルのほうが普通の人には使いやすいと思う。
コンベックスのカスタム
今回私は、このコンベックスを購入した。
TRUSCO(トラスコ) メモプレート付コンベックス ロックタイプ 13mm幅 2.0m TT13-20B
- 出版社/メーカー: トラスコ中山(TRUSCO)
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TRUSCOブランドだけど、製造してるのはタジマなのだ。ロック-13がベースで、ボディ色、ストラップ、メモ枠が変更されたOEM製品。
このオレンジ色が気に入ってしまった。好きな色だし、オレンジ色は目立つのが良い。小さなコンベックスは失くしやすいけど、薄暗い車内でも発見しやすいのである。
車積載用に使いやすくする
裏側にあるクリップは、作業服にも引っ掛けることもできて便利なのだが、今回はこれを外す。センターのプラスネジを緩めてクリップをスライドさせると簡単に外れる。再度ネジを閉めておくのを忘れないように。これが緩むとボディもパカパカと動いてしまう。
今回はこの面にマグネットシートを貼って、鉄板面に設置できるようにカスタムする。クリップが収まるように、0.7mmほどの凹みがある。まずはここにマグネットシートを貼り付ける。
使うマグネットシートは100均で購入した。ホワイトボード仕様なので、表面の白いシートを剥がしておく。
マグネットシートをカットして、裏面に両面テープを貼り付けて固定する。凹み内にピッタリとマグネットシートが収まったが、残念ながらこの面積では磁力が弱くて、鉄板面に設置することができなかった。
コンベックス裏面いっぱいにマグネットシートを貼ることにした。適当な大きさの丸型(これはヘアスプレーの蓋)を当てて、カッターで切り出し。
全面に強力両面テープを貼る。
使った両面テープはこれだ。
ニトムズ 超強力両面テープ PE・PP用 No.5015 20mm×20m J0990
- 出版社/メーカー: ニトムズ(Nitoms)
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この両面テープは、薄くて強力なので使い勝手が良いのだ。オススメ。
ハイ完成。
デザイン的にも違和感がないでしょう。カット面が粗いのはご愛嬌。
いざ使ってみると・・・
ランクルの室内は鉄板剥き出しの部分が多いので、使わないときに貼り付けることができる。機動性が素晴らしい。目につくところに貼っておけば紛失することもないだろう。
しかし・・・マグネットシートでは磁力が弱かった。
平面で全面が接地すれば貼り付くけど、角や曲面部分、スリット部分にはつかないのだ。どこでも何も考えずにペタリと貼れないとダメだよなあ。
まあよくあることだ。気に入らなければ改良すれば良い。薄いことを優先するとネオジム磁石かなあ。使えそうな磁石を探してみよう。