私はクレープソール(天然ゴム底)の靴が好きである。
言葉で説明するのは難しいけど、ネットリとした柔らかい履き心地は、一度履いたら忘れられない。もちろん好みもあるだろうけど、独特の感触は誰でも体感できる。
クレープソールと言えば、クラークスだ。
1990年代にワラビーが流行ったので知っている人も多いと思う。もはや定番と言われているデザートブーツも履いている人は意外に少ない。今では好きな人が選ぶブランドなのだろう。
クラークスの靴は色々試したけど、全体的にあまり長持ちはしない。単価も革靴としてはかなり安価なので、革の質もそれなりである。ソールの交換はできるけど、クレープソールは比較的減りにくいので、ソール交換する頃にはアッパー(甲革)もかなりくたびれているのだ。
単価が安いので、修理するよりも新品を買ったほうが安い。もったいないけど扱いはスニーカーと同じだ。まあ流行りも気にしないし、1足を毎日使うのではなく複数を交代で使うので5~6年くらいは問題なく使えるけどね。
クラークスには多くのモデルがあるけど、愛用しているのはコレ。
[クラークス] 本皮 カジュアルシューズ デザートロンドン Desert London メンズ セイジ UK 7.5(25.5 cm)
- 出版社/メーカー: Clarks
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定番のデザートブーツや、デザートトレックも好きなんだけど、履き口の革が切りっぱなしなところが気になるのだ。いや見た目は気にならないけど、たまに履き口が伸びちゃう個体がある。こうなると型は崩れるし履き心地は悪化する。
デザートロンドンは、履き口にパイピングが廻りしっかりとしたつくり。内張りも張ってある(クラークスは省略したモデルが多い)のだ。革靴としては当たり前のことだけど、クラークスオリジナルモデルの中では珍しくつくり込んである。
オーソドックスな外羽根プレーントゥなのもポイントが高い。カジュアルな服装にカッチリとした革靴を合わせるのはカッコいいけど、たくさん歩くのはしんどいよね。休みの日は色んなところを見て歩きたいし、リラックスしたいのだ。
クレープソールの革靴は、疲れないのである。柔らかいソールは衝撃を吸収してスニーカーのようだ。広幅の木型は足の指を広げることができて、地面を掴むような感覚で歩けるのだ。
その代わりカタチはスタイリッシュではなく、ボテッとして可愛らしい感じ。それも含めて気に入っているけどね。
こんな組み合わせで使ってみた。
私のデザートロンドンの色はナットブラウン。実際はバーガンディのほうが近い(赤みが強い)かな。合わせやすくて好きな色だけど、夏場は少々暑苦しい感じがしないでもない。
だから爽やかなホワイトジーンズなどのボトムスに合わせている。まあ適当だけどね。くるぶし見せておけば今風だし涼しげに見えるのだ。
クラークス好きな人はもちろん。よく知らない人にもオススメの靴である。
正直、クラークスオリジナルモデルはデザインに癖があったり、質感がいまいちだったりするのだけど、このデザートロンドンは万人受けすると思う。
クレープソールが気に入れば、手放せない靴になるはず。
オジサンの街歩きにはピッタリの靴なのだ。