今日もランクル日和

40代からはじめる素敵なランクル生活

スマホホルダーが欲しい(後編)

 

前回の続き。

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スマホホルダーの取り付け

ダッシュボード割れ補修

まずは、ダッシュボードの割れを補修する。使用した接着剤はコレ。

セメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX クリア P20ml AX-038

セメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX クリア P20ml AX-038

 

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写真を取り忘れたが、割れた部分をめくって、中身のウレタンと表皮の塩ビを脱脂したあとに薄く接着剤を塗る。5~10分放置して粘着性が出てきたら、貼り合わせて強く押さえる。上記の写真は貼り付けた状態。

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1日乾燥させた後、周囲にはみ出ないように、養生テープでマスキング。割れの隙間に接着剤を流し込む。

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ヘラで押し込みながら、表面を均す。そのまま1日放置。

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養生テープを剥がして、周囲の余分な接着剤を除去する。刃物でカットしても良いが、この接着剤は完全硬化しないので、ヘラなどで擦るだけで余分な部分だけ剥がすことが可能。どうせ見えなくなるから、ある程度平滑になれば良いのだ。


スマホホルダーの加工

スマホホルダーに連結するために、この部品を追加購入した。

 ボールの先端に、カメラ用1/4-20UNCねじが付いた部品。このねじ部にスマホホルダーのボールジョイントを接続する。


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購入したスマホホルダーに付属している、プラスチック製のボールジョイント。

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ボール部分だけを使用するので、手ノコでカットする。中心に爪固定用の金属ビスが入ってるので、ノコが欠けないように注意。私は刃が欠けても惜しくない安物を使用。

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切断面をヤスリで平らに削る。斜めになると隙間ができてしまう。あまり目立たない部分なので、適当でOK。

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都合が良いことに、このボールジョイントは上部が平らになっているので、そこを基準面とする。基準面をバイスに当てると、穴は垂直に開けることができる。まずは3mm程度のドリルで下穴を開ける。 

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ラムマウントの1/4-20ねじの長さは約6.2mmなので、穴深さは7mmとする。

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5.5mのドリルで穴あけする。穴深さは7mm。

【考察】
ボールジョイントが金属製ならば、1/4-20のタップで雌ねじを切らないとならないので、下穴は5.2mmである。今回の対象はプラスチックなのでタップを使用せずに、ねじを強引にねじ込んで固定する。1/4のねじ径は6.35mm、有効径は5.54mmなので、5.5mmのドリルを選択した。強引にねじ込めば、プラスチックが変形して浅いねじ溝が切られる。この方法が正しいわけではないけど、これまでの経験値で上手くいくだろうと予感した。

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ラムマウントの1/4-20ねじに、穴あけ加工したボールジョイントをねじ込んでいく。丸いので力が入れにくいけど、グイグイと回す。力がない人は、養生してパイプレンチなどを使えば回せるだろう。奥までねじ込んだら、逆に回して一旦外す。

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こんな感じで、浅い溝が入る。今回の用途的にはこれで十分の強度が出る。

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緩み防止にエポキシ接着剤を塗布して、奥までねじ込んで完成。


スマホホルダーの設置

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今回使った部品の全て。結局右下のベースも買い直した。最初はダッシュボードにタッピングビス・両面テープ併用を考えていたのだが、ダッシュボードの中身はウレタンスポンジなので、タッピングビスは効かないだろう。貫通させてナットを仕込んでも良かったのだけど、ダッシュボードを外して加工するのは面倒くさいので、接地面の大きいベースを使って両面テープのみで固定することにした。

購入したベースはコレ。

 裏側の1/4-20UNCねじは使わないので、六角レンチで外しておく。

 

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スマホホルダー裏側のボールジョイント固定ネジを緩める

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加工したボールジョイントを押し込む。少し固いけど、バチンと嵌まる。

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ラムマウントの形状のため、このジョイント部分はほとんど可動しない(回転は自由にできる)が、ここは完全に固定して使うので特に問題はない。ジョイントを真っ直ぐにして固定ネジを締め込む。上写真は角度を最大につけたところ。

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仮組してみる。他社メーカーのスマホホルダーだけど、違和感なく接続できたと思う。まあホルダーがプラスチック製なので質感の差はどうしようもない。ある程度の妥協も必要。


ベースのダッシュボードへの固定は、この両面テープを使用。

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写真を取り忘れたけど、ベース裏全面にテープを並べて隙間なく貼り、余分を切り離す。ダッシュボードに仮置きして、位置を検討する。今回は割れ隠し目的でもあるので、割れをベースの中心にした。

ダッシュボードを脱脂する。剥離紙を剥がして、ダッシュボードに置き、強く押し付ける。超強力なので一発勝負である。貼り直しはできない。ある程度平滑(貼るモノと平行)で、表面のゴミや油分を完全に除去すれば、かなり強力な両面テープである。上写真くらいのシボなんて全く問題ない。最近の両面テープの性能は凄まじい。

タッピングビスは使わない。ビス穴にゴミが入るのを防ぐため、最終的にはこんな部品を差し込む。

  まだこの部品が届いてないので、仮にカッティングシートシートを貼って穴を塞いでいる。



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ハイ、完成。
左側のレバーでねじを緩めると、根本のベースジョイント・ホルダー部のジョイントを自由に動かすことが可能である。アームの長さによっても変わるけど、無段階に動き自由な位置で固定するので、自分のベストポジション似合わせることが可能である。逆に言えば、アーム長さの選択が重要である。

短いとスマホを近くまで寄せることができないし、長いと取り回しが悪く運転するときに邪魔になる。スマホの位置をどこにするのかは人それぞれの考え方なので、一概に言えない。設置する場所でも変わってくるのだ。

【考察】
最初の希望だった右Aピラーにも仮止めして、運転しながらシミュレーションしてみた。私の利き目は右目である。利き目についてはグーグル検索参照。当然利き目を使って道路状況を見ているのだ。右目に近い、右Aピラーのスマホ画面は見やすいと思ったのだけど、実際に使ってみると、同時に道路状況を把握しにくいのだ。おそらく視線移動距離が長くなるからだと思う。運転中はスマホ画面を見ないはずだから関係ないけどね。

 

スマホホルダーレビュー

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スマホの画面が艶ありなので、真正面からの撮影が難しい。実際に運転しているときには、私の真正面にスマホ画面があるのでラムマウントはほとんど見えない。スマホ画面が宙に浮いた感じである。

運転の邪魔にならないよう、できる限り画面を下げているが、ナビ画面が見えなくならない高さにしている。写真だと随分上にスマホ画面があるように見えるが、実際に運転するときの目線はもっと上なので、ボンネット先端が問題なく見える。

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角度変えて見るとこんな感じ。やっぱり艶消しの質感がプロの道具っぽくてカッコいい。レバーを動かして調整ねじを締めると、ガッシリ固定され動くことはない。固定されるだけにランクルの振動が伝わってくる。画面がぶれて見えないことはない。

アームが長くなると先端の振動は大きくなる。ランクル70のような振動が大きいクルマは標準アームくらいまでの長さにしておいたほうがよいかもしれない。

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当然、助手席に向けることもできる。まあ助手席に座っているならスマホは手で持てばいいんだけどね。手ぶらで動画再生もいけるということ。


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横使いもできないことはないけど、差し込むだけなので振動で外れる可能性があるだろう。対角線に輪ゴムを掛ければ実用できると思うけど、まだ試してはない。



長々と書いてきたが、結果として非常に満足している。ホルダーは差し込むだけで簡単装着だから無精者の私にはピッタリ。位置決めもほぼ完璧。さっと左手でホームボタンが押せるのだ。しかも見た目も悪くない、割れも見えなくなった。言う事無し。

ただ1つ改善点がある。ホルダーがプラスチック製で少しクリアランスがあるので、ランクルの振動でカタカタと音がする時がある。角度によって変わるのだけど、爪のスマホを保持する部分にコレを貼ろうと思う。

 まだ届いてないけど、おそらくコレを下の爪と本体ロゴが書いてる部分に貼ればカタカタ音は消えるだろう。


とりあえずこれで完結。
興味のない人にはつまらない内容だっただろうけど、これが私の書きたい記事なのである。万人受けしないよなあ・・・(苦笑)