前回のつづき
あとはひたすらつくるだけ
組み立て
部品の間に挟むプラスチックワッシャーはコレを購入。
多少バリはあるけどなんとか使えるかなあと思っていたが、届いた商品はこれ。
しかも2割くらいこんな状態。
こんなに酷い商品久しぶりだなあ。最近の中国製品の品質は上がっているので油断していた。これでは均一な面圧にならないし、厚さもバラバラである。
時間もお金ももったいないので、比較的まともな個体を選んで、平らな板に貼り付けたサンドペーパーで修正して使うことする。
ネジ止め剤を雄ネジに薄く塗布して、ネジを片側締め込む。ネジ止め剤には使用期限があるのだが、これはもう20年くらい使っている。個人使用だとほとんど減らないからね。もちろんクルマの重要部品などには使わない。たとえ外れても問題ないところだけに使っている。いまだに効果があるので捨てられないのだ。ははは。
プラスチックワッシャーを間に挟みながら、順番に部品を入れていく。ワッシャーの枚数を変えたり薄く削ったりして、部品の隙間を揃えていく。
写真を取り忘れたが、最後にUSBメモリーとプラスチックワッシャーを入れる。軸の雄ネジにネジ止め剤を薄く塗布した後に、ネジを締めて完成。
ワッシャーの厚みは、少しだけ組ネジの長さよりも厚く調整して、ワッシャーを潰しながら締め込んで、ネジが底付きできるくらいにする。ネジは奥まで締めないと使っていると必ず緩む。文章で調整具合を表現するのは難しいけど、少し削っては仮締めすることを繰り返して、良い具合を探る。
ついに完成
御託はこの辺にして、完成した究極のキーホルダーを見ていただこう。
形態の美しさはない。各部品は普遍的な形であり、追加したUSBメモリーなどはシンプルな形状を選択した。
なぜ男子は合体メカに萌えるのであろう。なぜ武器をたくさんつけたがるのだろう。フルアーマーは正義。ともすると下品になりがちな足し算のデサインだが、上手く決まれば凄くカッコいいよねえ。
変形メカはたまらないよね。小さい頃にボール紙を切った貼ったで変形ロボをたくさんつくった記憶がある。回転展開する鍵はもう武器にしか見えない。ああもうカッコよすぎ(笑)
多機能ナイフもそうだが、機能が増えるほど単体の機能は使いにくくなる。長い組ネジを使えばいくらでも機能を増やすこともできるけど、このくらいが多機能と使いやすさが均衡していると思う。自分の欲しい機能を好きなだけつけられるのが、このキーホルダーの特長である。
これを使って、ランクルキーとキーレスリモコンをドッキングする。これも真鍮色にすれば良かったかな。
キーリリースを装着。
ドッキングッ!!!
最終形態(笑)
ランクルキー、キーレスリモコンを分けたのは、かさ張るからでもあるけど、車検や修理時に鍵を預けることになるので、素早くバラせないと困るのだ。
鍵にカバーが無いから、かなりコンパクトにまとまる。厚さはあるのけど、これだけの機能ならば手の中に収まるサイズだ。
しばらく使ってみた
早速の不具合
組ネジの軸径が5mm、各部品の穴を5mmにして、ピッタリの精度でつくったのがダメだった。最初は回るけど、使っていると固くて回せなくなってしまうのだ。
最初の計画では、5.1mmのドリルで穴あけする予定で、ドリルも購入していたが、ボール盤のチャック精度が甘くて刃先が暴れるので、たけのこドリルの5mmを使ったのだ。
穴の大きさは、自重で回るくらいのゆるさでないとダメなのだ。かといって緩すぎると動いてしまうから、結局5.1mmのドリルで穴を開け直した。真鍮パイプにドリル立てるのは難しいので、丸ヤスリで均等に穴を広げた。
組ネジを奥まで締め込んで、プラスチックワッシャーの摩擦力のみで各部品の動きを止める。再度厚さを調整して、好みの可動具合にした。
私にとっての究極のキーホルダー
これは今のところ間違いない。自分が欲しい機能だけを合体させ、無駄なモノをなくして使いやすさを追求したのだ。
カッコいいのはもちろん。使い勝手も非常に良い。慣れると左手だけで鍵を出し入れできるようになる。カラビナ方式のようにバラバラにならずに位置が固定されるので、ブラインドで目的の鍵を出せるのだ。
当初の目的であった、カラビナ方式のチャラチャラ音は無くなった。ふははは。これで私も大人の仲間入り(笑)ただしクルマの横揺れには対抗できないので、コラムとぶつかったときに音がする。これは先日の記事でも使った衝撃吸収材ハネナイトをコラムに貼り付けようと思っている。
優れた道具は使っていて気持ちいい。カッコいいモノは意味もなく眺めてニヤニヤしてしまう。組ネジとハンドルロックキーに真鍮を使ったから、そのうち酸化して良い雰囲気の色になるだろう。経年変化も楽しめるのだ。
お盆休みを使って、長々とキーホルダー記事を書いてきた。もはや自己満足と覚書でしかなく恐縮であるが、一部の方々には楽しんでいただけたと思う。自分の欲しいモノを妄想して、現実に手に入れる方法を考えて、工作して形にする行為が生きがいなのだ。