ついに雨漏り
このくらい大丈夫なはず・・・
我が家のテントは、古いコールマンのB.C.キャノピードーム。もう使わないからといただいたモノです。キャノピードーム初期型なので2006年頃の商品。キャノピードームはコールマンのファミリーテントで最安価ですが、14年経過しても生地の破れやポールの破損などはありません。
しかし、昨年あたりから雨が降ると、ぽたぽたと水が滲んできます。やっぱりそうだよね。シームレステープが剥がれていたのは分かっていたけど、見て見ぬ振りしてたのです。一応キャンプは雨天中止にしているけど、急な雨もあるよね。実際にあったしさ。毎回焦ってタオルで拭くのも面倒くさいし、夜中に漏れてくると朝大変なことになるかもしれない。
やるしかないよね
現状把握
キャノピードームのフライシートの繋ぎ目(ミシン目)にはシームレステープで防水されてるが、ほとんどのシームレステープが浮いてきている。一部はもう剥がれてプラプラとぶら下がっている状態でした。
シームレステープを剥がす
シームレステープは浮いているので簡単に剥がれる。逆に密着している部分は糊が残ってしまうのです。残った糊は、ガムテープで地道にペタペタしても剥がれるのですが、面倒くさいので汚れ落としも兼ねて無水エタノールを染み込ませたウエスで拭きます。
全部剥がしました。
ここで面倒くさがらず、トータルの長さを出せばよかったのですが。適当に30mあったら足りるだろうと注文してしまいました。
結構な量があるでしょう。剥がすのは簡単だけど、糊の拭き取り、さらにシームレステープの貼り付けは、かなりのボリューム。そうです。ここからテープ地獄が始まるのです・・・
購入したシームレステープ
テープなんて大して変わらないやろ。どうせ大手メーカーも自社でつくってるわけじゃないしさ。Amazonでそれなりに評価のある安物を選びました。
しかし結果から書くと、これが失敗でした。長さは30mで1.5mほど足りませんでしたから、結局もう1本購入しました。これは後から詳しく書きますが、追加注文したのはシームレステープでは一番実績のあるキャプテンスタッグ製の20m。これを2本買えば良かったのです。滅多にしない作業で数百円をケチってはダメでした。ははは。
シームレステープを貼る
シームレステープは、アイロンを使って裏についた糊を溶かして貼り付けます。安物テープには取扱説明書はありませんが、ネットで調べるとアイロン温度は低温(120℃)となってます。とりあえずよく分からないので、アイロンの温度設定を『低』に合わせてみます。
繋ぎ目(ミシン目)の上にシームレステープを置きます。裏表(糊有り無し)があるので注意。
※ 基本的にシームレステープは、テントの頂点から下に向かって貼ります。
貼り継ぎはせずに1本で貼り通します。止む得ない場合(部品がある場合 など)は、5cmくらいラップさせて貼り継ぎします。
その上にクッキングシートを置きます。ネット情報ではハンカチやタオルを使っている人もいました。各人のやりやすい方法で良いと思いますが、私はクッキングシートが滑りもよく使いやすいと思います。
シームレステープを直にアイロンをかけることも出来ますが、温度管理を誤ると溶けてしまうので要注意です。それにハミ出た糊がアイロンに付くとさらに糊を広げて汚くなります。当て布は余分な糊も吸い取ってくれます。クッキングシートも同様です。
アイロンは先の方を使い、端から順にシワにならないように貼り付けます。普通にシャツにアイロンかけるよりも強く押し付けながら少しずつ進めます。
最初は温度設定も力加減も分かりませんが、そのうちに調整できるようになります。
半透明のテープが、全体的に透明になれば貼り付け完了です。シームレステープの端までキッチリと貼り付けておかないと、間に水やゴミが入って剥がれやすくなると思います。
上写真はアイロン温度が低く接着不良。アイロンは低めの温度からはじめて少しずつ温度を上げていきます。最初はこんなもんだろうとサクサク貼り付けていましたが、生地を曲げるとシームレステープが浮いてきます。あああああ。また最初からアイロンやり直しか・・・
下写真は温度上げてしっかり接着されています。あまり温度を上げすぎるとクッキングシートを当てても溶けちゃうので、溶けない温度を狙います。実際に何度か試していると分かるようになります。アイロンによっても温度は違うので、実際にやってみるしかありません。
テントによって違いますが、このテントにはフライシートとポールを固定するためのマジックテープがあります。
この部分はそのまま上に貼ると横から水が染みてきますから、ここでシームレステープを分断して3重に貼り付けます。古いシームレステープを剥がすときに、貼り方をよく観察して同じ様に貼ります。
マジックテープの手前まで貼り付けたら、マジックテープの幅で切り込みを入れます。
マジックテープを倒して、写真のようにシームレステープを置きます。マジックテープから端部までは5cmくらい残して切断します。
アイロンで貼り付けます。マジックテープの根本は貼り付けにくいので、アイロンの先を使ってなるべく浮きがないようにします。
マジックテープの反対側に、同じ様に切り込みをいれたテープを置いて、マジックテープを反対に倒して、アイロンで貼り付けます。
最後に10~15cmくらいに切ったシームレステープを写真のように上に置いて
アイロンで貼り付けます。これでマジックテープ回りは3重になりますから、水も染み出すことはないと思います。
追加購入したシームレステープ
先にも書きましたが、シームレステープは30mだと1.5mほど足りませんでした。よって定番のキャプテンスタッグ製を追加購入しました。
左側:安物ノーブランドテープ 右側:キャプテンスタッグ製テープ
まずシームレステープ自体の色が違います。キャプテンスタッグのほうが艶があり透明度が高い。決定的に違うのは薄さです。キャプテンスタッグのほうが薄いのです。実際の厚さは計測してませんが、感覚的にはビニールテープとセロハンテープくらい違います。
薄いと溶けやすくて温度管理が少しシビアになりますが、とにかく生地との密着具合が良いのです。糊も溶けやすいのか接着スピードも早いです。
貼った写真を撮り忘れましたが、テープもビッチリと貼り付いている感じです。はあああ。こんな作業滅多にしないのだから、耐久性が期待できそうなキャプテンスタッグ製のシームレステープを全て使えば良かった・・・ははは。まあ比較してみないと分からないことなんですけどね。
これからシームレステープを貼る人には、数百円ケチらずにキャプテンスタッグ製を買ったほうが良いと思います。
これは修行であります
夜中に少しづつ進めて無事貼り終えましたが、30m以上テープを貼るのはかなり時間が掛かりました。普段アイロンも使い慣れてないし、作業も手間がかかる割に単調なので飽きてくるのです。まさに修行であります。もう当分やりたくない作業です。
業者にお願いしたいところですが、工賃を見ると安いテントなら新品のフライシートが買えちゃう価格なのですよねえ。私のテントはすでに部品が出ませんから仕方ありません。作業内容を知ってしまうと業者の工賃も納得なのですけどね。
防水の戦いはつづく
まだ終わりではありません。
今度は本体の防水です。こちらも純正はシームレステープを使ってますが、すぐ剥がれそうな部分なので、シームコートを使おうと思います。
それから本体下部とフライシートに撥水加工をしようと思います。これは狭いアパートだと不可能な作業なので、また実家に帰る機会があるときになりそうです。とりあえず今の状態でもテントは使えますから、また今度記事にしますね。