製品の説明はこちらです。
取付・取扱説明書
準備
電装品をいじるときの基本。バッテリーからマイナスターミナルを外します。日本仕様12V車は並列で2個つながっているので、両方のマイナスターミナルを外します。マイナスターミナルが端子に触れると火花が飛ぶので、当たらないように養生しておきます。
(24V車は直列で2個つながっているので、片側のマイナスターミナルを外します)
インパネ分解
灰皿のステーを外す必要があるので、周囲のインパネを外します。
インパネは6個のネジで固定されています。
赤矢印の位置にネジがあります。
2番のプラスドライバーで赤矢印のネジを外します。
古い車両はネジが固くなっているので、刃先の摩耗していないドライバーを奥までしっかりと差し込んで回してください。
ネジを全て外すとインパネが外れます。
車種によってコネクターの本数は異なります。
私のランドクルーザー76(2000年式)は、左から
・シガーライターソケット
・灰皿照明
・デジタル時計
・リアデフォッガースイッチ
・スイッチ照明
・リアワイパーウォッシャースイッチ
コネクターには、引っ掛け爪が刺さっています。その爪を押さえながら引き抜くのが基本です。形をよく見るとどこに爪があるか分かります。
ただしリアワイパーウォッシャースイッチだけは爪を押すタイプではありません。爪を起こしながらコネクターを引っ張ります。
経年劣化しているため、ここの爪は非常に折れやすいです。私も折ってしまいました。このために新品購入するのは勿体ないのでそのまま使ってますが、爪がなくても使用中に抜けることはありません。(気になるならビニルテープを巻けば外れないと思います)
コネクターが全て外れたら、インパネを裏返すことができます。
灰皿外し・ドリンクホルダー装着
灰皿を外します。灰皿を使ったことない人も多いと思いますが、中に金属の板があるので、その板を押しながら引っ張ると外れます。
灰皿ステーを固定しているのは、赤矢印のネジ2本です。
前側にステーがあるので見えにくいです。
2番のプラスドライバーをしっかり差し込んでネジを外します。
これで灰皿ステーが外れます。
アルミステーの穴位置を合わせて設置します。
ネジを差し込みにくいですが、2番のプラスドライバーで締め込みます。
完全に締め込まないで、外れない程度に軽く締めます。
インパネを真正面から見て、緑矢印部分の隙間が0~0.5mm位になるように、アルミステーを動かして調整します。
隙間が均一になったら、ネジ2本を軽く締め込みます。
※ここでは厳密に隙間を合わせる必要はありません。前板の角度や、インパネの精度などにも左右されるためです。
ドリンクホルダー本体を差し込みます。溝を合わせて押し込むだけです。
押し込むとロックが掛かるため、もう一度引き出しても外れなくなります。
前板を外したい場合。黄丸裏側にロックがあるので、黄丸を持ち上げながら前板を引っ張るとドリンクホルダーが外れます。
ドリンクホルダーを閉めて、前板の隙間を見ます。
上は約3mm程度、左右は1~2mm程度の隙間になります。ネジ2本を緩めて前板を動かして位置が決まったらネジ2本を締め込んで固定します。
このネジはプラスチック穴にねじ込むので、強く締め付けてはなりません。ネジ穴が破損して固定できなくなります。止まるところまで軽く締めて、5~10度くらい回す感じでOKです。
※ 隙間はあまり神経質になるとキリがありません。
インパネは樹脂製なので個体差も大きいですし、ドリンクホルダーのステー・前板の個体差もありますから、ある程度は妥協も必要になります。前板は面取りもしてあるので、使っていると隙間はあまり気になりません。
ドリンクホルダー開閉してみて前板とインパネが干渉してなければ問題ありません。
個体差によって前板がインパネ表側に向かって右に寄せられない場合があります。その場合は、インパネ裏側に向かって左側のネジ穴の橙矢印のリブをカッターで少し削ってください。段にならないようアルミステーが当たる面は平らに成形します。
ドリンクホルダーの開閉チェックをします。
・スムーズに開閉できること。
・前板がインパネに干渉しないこと。
・ネジが締め込まれていること。
青丸部分が少し浮いていても問題ありません。車両に共締めされるため、インパネのネジを締めると密着します。
インパネ装着
外したコネクターを接続します。(灰皿照明のコネクターは使用しません)
このままインパネを嵌め込むのですが、ドリンクホルダーステーを差し込むスペースの確保(干渉する配線は移動します)、コネクター配線が入るスペースを確保します。
配線が挟まっていないか確認しながらインパネを押し込みます。左手でインパネを押さえながら、右手でネジを締め込みます。(穴が合っていればドライバーをつかわなくても指でネジは締められます)
左・真ん中の下側ネジは、アルミステーを挟むので最初は浮いてネジが掛かりにくいです。押しながら穴位置をあわせてネジを締めます。
ネジは全箇所軽く締めてから本締めします。インパネを押さえながら、上3本を締めてから下3本を締めると収まりやすいです。
このネジはベースの鉄板に締め込んでいますが、強い力で締め込むとねじ切れてしまいます。ここも止まるところまで軽く締めて、5~10度くらい回す感じでOKです。
干渉なくインパネ装着できると、このくらいの隙間になります。インパネ自体の精度やベースの状態にもよるので、絶対ではありませんが参考にしてください。
完成
お疲れ様でした。
これで灰皿がドリンクホルダーに換装できました。
これからドリンクホルダーが活躍してくれるでしょう。
今日では標準装備のドリンクホルダーですが、ランドクルーザー70オーナーは社外品に頼るしかありませんでした。このドリンクホルダーを引き出したとき、一番驚くのは他のランドクルーザー70オーナーでしょう。あるはずの灰皿が無いのですから。リアクションが楽しみですね。少々悪趣味ではありますけどワクワクします。わはは。
製品や取付に関するご質問・不具合等がありましたら、下記リンクからご連絡ください。
https://www.instagram.com/akatsume_works/
補足説明
やむを得ずアルミステーとドリンクホルダーレールを分解した場合、下記の通りに調整しながら組み立てて下さい。
ドリンクホルダーレールは3本のプラスネジを外すと分解できます。
ドリンクホルダー1段目の可動部は、取り付けるとロック(爪が掛かる)されるので、外すことができなくなります。これを分解するためにはドリンクホルダーレールをアルミステーから外す必要があるのです。通常使用では分解する必要はありません。
ドリンクホルダーレールをセットします。
奥のネジから締めます。まずはドリンクホルダーレールが動く程度に軽く締めます。
ドリンクホルダーレールの位置決め突起と穴の隙間が左右同じようになるように調整します。左右同じ位置でネジを締め込みます。
前2本のネジを軽く締めます。
ドリンクホルダーレールとアルミステーが平行になる位置に調整します。
このときドリンクホルダーレールとアルミステーの左右隙間は4.5mm位になります。
要はドリンクホルダーレールとアルミステーを中心合わせすることです。
ここの調整が合っていないと前板がずれてしまいます。
調整できたらネジ2本を締め込みます。レールが動かないように押さえながらネジを締め込まないとずれることがあります。最後にもう一度確認してください。